テスラ「サイバートラックの形をした出口を持つ」通称サイバートンネルが完成間近。ギガ・テキサスで製造された車両はすべてこの「産道」を通って工場から外界に出るようだ

@JoeTegtmeyer

｜　テスラのやることはなんだかんだで「面白い」　｜

一見無駄なことのようにも思えるが、話題作り、ひいてはブランド価値の向上に一役買っている

さて、最近のテスラは「サイバートラック」に「サイバーキャブ」など”サイバー”づくしではありますが、今回は「サイバートンネル」が誕生するもよう。

このトンネルはテスラのテキサス工場（ギガ・テキサス）から近くのフリーウェイの下をバイパスするために建設されているもので、工事を請け負うのはもちろんイーロン・マスク氏が経営する地下トンネル掘削会社「ボーリングカンパニー」。

トンネルの完成には約4年を要する

なお、この「サイバートンネル」はその出入り口の形状がサイバートラック風であることからそのように命名されているわけですが、このトンネルのプランが最初に示されたのが2020年、そしていまようやく完成しようとしているため、「構想から完成まで」なんと4年を要したということに（着工は2024年）。

Full timelapse of Prufrock-3 retrieval onto The Monster inside Giga Texas pic.twitter.com/6MyJNdPFBw

— The Boring Company (@boringcompany) June 13, 2024

ちなみにこのトンネルは「バース（出産）トンネル」とも呼ばれているそうで、それは「工場で完成した車両が工場を出てくる際、このトンネルを通るから」。

よってこのギガテキサスで生産されたテスラ車はサイバートラックであろうとモデルYであろうと、この「サイバートラック風の」出口から外界に出ることとなり、これはちょっと面白い演出なのかもしれません。

Inside the Cybertunnel at Giga Texas pic.twitter.com/nATJntdtBO

— The Boring Company (@boringcompany) December 16, 2024

ボーリングカンパニー（TBC）は2024年を通じてこのプロジェクトに取り組んできたとされ、6月には、同社のプルフロック-3掘削機が州道130号線の下を掘り進め、テスラの生産施設と高速道路の反対側にある物流拠点を繋げることに成功していますが、夏の中頃には”仕上げ”に移り、2025年が始まる今、ついにトンネルが完成しようとしているわけですね。

そしてこのトンネルの出口は、デザインにおいてまさしく「サイバートラックそのもの」で、傾斜したボンネットはもちろん、車両のデイタイムランニングライトを模したライトストリップまでを装備するというこだわりよう。

Giga Texas’ @boringcompany Cybertunnel testing out its lights … specifically the @cybertruck daytime running lights! Work continues to get the tunnel completed & operational. pic.twitter.com/SmOIpR9ESl

— Joe Tegtmeyer 🚀 🤠🛸😎 (@JoeTegtmeyer) January 3, 2025

トンネル自体はすっきりとしたシンプルな設計で、白いパネルが並べられており、1台の車両のみが通れるようになっていますが、もちろんこれで問題はなく、というのもこれは1方向専用のトンネルであり、特定の目的のために作られているから。

テスラは万人に評価されているわけではなく、しかし時に披露されるこういった「遊び心」は多くの人の心を和ませる可能性が高いとも考えていて、なかなかに面白い、しかしちょっと奇妙なプロジェクトではありますね。

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