ドナルド・トランプがまたしても「愛国心の押し付け」を行い、「テスラを買わない、非難するのは非国民」「自分もテスラを買う」。この発言も「計算ずく」か

｜　ドナルド・トランプほど「はっきりものを言う」大統領も珍しい　｜

これら発言はすべてその効果を「計算済み」であるとも言われている

さて、株価がこの3ヶ月で「半減」してしまったテスラですが、現時点ではイーロン・マスクCEOから有効な株価対策が示されておらず、しかし今回、株価急落の一因となったドナルド・トランプ大統領が「テスラを所有していないことは非アメリカ的」「自分もテスラを買う」とコメントして話題に。

なお、ドナルド・トランプ大統領はジョー・バイデン前大統領が進めてきたEV普及政策に真っ向から反対し、就任後はEVインフラ破棄、そしてEV義務化を否定するなど「EVに対しては冷ややかな態度」を取っていたわけですね。

ここまで堂々と「矛盾した態度」を示す人物も珍しい

つまりドナルド・トランプ大統領は「EV否定派」ということになりますが、その人物がテスラを「真の愛国者の自動車メーカー」だと宣言し、そして上述のような発言を行うことは「全くの矛盾」。

人は誰しも矛盾を抱えるもので、しかし一国の大統領がこうも堂々と矛盾を無視する例は珍しいかと思います（それがいかにもトランプ的でもある）。

そしてドナルド・トランプ大統領は「テスラを所有していない人は、”テスラという偉大なアメリカの企業、そしてイーロン・マスクの送り出す製品”に対するボイコットおよび共謀という重大犯罪を犯している」と一方的に断罪しており、いつもようにその価値観を押し付けることに。

President Trump buys a Tesla: "Number one, it's a great product — as good as it gets — and number two, because [@elonmusk] has devoted his energy and his life to doing this and I think he has been treated very unfairly." pic.twitter.com/lypTYM1PXv

— Rapid Response 47 (@RapidResponse47) March 11, 2025

そしてこの発言はまたテスラを窮地に陥れる可能性も低くはなく、またテスラは「自由主義経済に政治を持ち込んだ」と避難されるのかもしれませんね。

さらにトランプ大統領は続けて「自分自身もテスラを買う」と発言し、しかし実際にそうするかどうかは不透明。

というのも、米国の歴代大統領は退任後も一生涯にわたって自らクルマを運転することを禁じられているからで、トランプ大統領自身もここ数十年はゴルフカート以外のクルマを運転したことがないとされるから。※ただ、ホワイトハウスにもテスラのクルマを持ち込み、実際に乗り込むというパフォーマンスを見せている

よってこの「テスラを買う」も勢いにまかせた発言なのかもしれませんが、ドナルド・トランプ大統領の発言は「その場任せ」のように見えていて、実は全て計算ずくという説もあり、じっさいにそうなんじゃないかとぼくも思ったり。

そのため、現在の（同氏が招いた）貿易戦争や政情不安、株安についても「計算済み」であり、その先のシナリオに移行するための（文字通り、本人が言う）過渡期なのかもしれません。

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参照：Jalopnik