| アイルトン・セナが最後のシーズンを走ったマクラーレンMP4/8Aが競売に |
アイルトン・セナが1993年のモナコ・グランプリにて走ったF1マシン、マクラーレンMP4/8Aがオークションに登場予定。
これは6回モナコで優勝したうちの「6回目」を達成したマシンで、セナがマクラーレンで過ごした最後のシーズンに乗ったマシンとしても知られています。
エンジンはフォード/コスワース製V8で3.5リッターを積んでいますが、実はこのエンジンは「型落ち」。
マクラーレンはランボルギーニV12もテストしていた
というのも、それまでホンダエンジンを積んでいたマクラーレンですが、ホンダとは1992年で契約が切れ、フォード/コスワースと交渉するも、こちらはすでにベネトンと契約していたために急遽型落ちのエンジンを回してもらうことでシーズンをスタートすることに。
途中から最新型のエンジンを手に入れることに成功し、しかしパワー不足は否めず、マクラーレンはこのあとほかのエンジンサプライヤーを探すことになりますが、その中の一つが「ランボルギーニ製のV12エンジン」。
このエンジンは相当にパワフルで、このテストを行ったセナは「是非このエンジンを使ってくれ」とロン・デニスに話をするも、すでにマクラーレンはプジョーとの契約をまとめていたとも言われ(このテストは、マクラーレンを離れたがっていたセナを引き止めるために行っただけだという話も)、実際に翌年からはプジョー製エンジンを搭載することに。
この唯一の「テスト」がたったひとつの「アイルトン・セナとランボルギーニとの接点」であった、とされています。
話をこのマクラーレンMP4/8Aに戻すと、オークションにかけられるのは、セナが6勝目という当時最多記録を樹立したモナコにて。
予想落札価格は7億円に迫るのではとも推測されています。
ちなみにこれまでのF1マシンで「最も」高額にて落札がなされたのは1954年製のメルセデス・ベンツW196で、その価格「32億円」。
近年のF1マシンだとミハエル・シューマーッハーのドライブした2001年のフェラーリF1(8.5億円ほど)。
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