| 「売られる」メーカーと、そうでないメーカーとがあるようだ |
アメリカの調査会社、IHS Markit によると、アメリカ人は「自動車を保有する期間が長くなってきている」とのこと。
つまり勝手から売るまでの期間が長くなっているということですが、最新の統計だと11.8年、という数字が出ています。
ちょっと気になったので「日本の場合」も調べてみたので、これと合わせてその内容を見てみようと思います。
なぜ自動車の所有期間は伸びるのか
そして今回の統計は「地域別」に算出されており、もっとも長く保有する地域は西のほうで12.4年、そして逆に短いのは北の方の10.9年。
州で見た場合、最も長いのはモンタナ州の16.6年(これは平均値よりもかなり長い)、短いのはヴァーモント州の9.9年。※これらの州は特徴がなく、長く保有する、もしくは短い理由がわからない
「保有期間長期化」については明確な理由がわからず、しかしひとつの可能性として「車両価格が高くなり、買い替えが敬遠されるようになった」こと、もうひとつの可能性として「自動車の信頼性が向上し、壊れなくなった(ので買い換える理由がない)」ことを挙げています。
日本の場合はどうなっている?
こちらは自動車検査登録情報協会による日本の統計ですが、2018年までを示したもの。
乗合車(タクシーのこと?)だと12年弱、貨物車では11年半、乗用車だと8年半程度となっていて、アメリカよりも「所有期間がかなり短い」ようですね。
それでも、年々所有期間が長くなっていて、この理由としてはアメリカと同じく「価格上昇」「信頼性向上」が理由かもしれません(一時、保有期間が短くなっているのはバブルの時代。この頃はしょっちゅうクルマを買い替えていたのかも)。
日本市場はけっこう独特な傾向を持っている?
ここからも同じく自動車検査登録情報協会によるもので(2018年の数字)、所有期間とは関係ないものの、なかなかおもしろそうな統計だったのでここで紹介してみます。
これを見ると予想通りホワイト、ブラック、グレーが大半を占め(この3つで85%くらいある)、意外とブルーとレッドが多いな、という印象。
そして「紫」が1.44、「緑」が1.39もあり、逆に「黄色」は0.77とこれらの半分くらいに留まります。
そしてこちらは保有メーカー別の構成。
やはりトヨタがもっとも多く、47.39%を占めていますね。
こちらは輸入車の構成。
毎月の販売だとメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンが常に1位と2位とを争っているものの、実際の保有台数だとBMWが1位(メルセデス・ベンツ、VWは中古市場に出回り、在庫が多いということか?)。
そしてフィアット1.74に対してポルシェは2.24と多く、これは「ポルシェはあまり売却されない」「販売したクルマの7割が現役」という事実を反映しているのかも。
なお、クライスラーがフィアットと同じくらいの「1.78」もあるのは全くの謎(そんなに見ないぞ!)。