
| 電動車比率41%で挑む「ノイエ・クラッセ」の衝撃 |
この記事の要約(BMW好調の理由)
- 規制突破:2025年のEU排出量実績は90.0g/km。目標値(92.9g/km)を大きく下回って目標クリア
- 驚異の電動化率:欧州販売の41.1%が電動車(BEV+PHEV)。そのうちBEV(完全電気自動車)が26%を占める
- 2026年の目玉:次世代EV「ノイエ・クラッセ」の第一弾、新型iX3がついに3月に市場投入
- 全方位戦略:特定の燃料に固執せず、すべての駆動技術の効率を高める「技術中立」が奏功
Image:BMW
なぜBMWだけが「排出量目標」を余裕でクリアできたのか?
欧州の自動車メーカーが厳しいCO2排出量規制に苦しむ中、BMWグループは2025年度、EUでのフリート排出量を前年比約9.5%削減し、90.0g/kmという優れた数値を達成したと発表。
オリバー・ツィプセ会長は、「柔軟性メカニズム(他社からの排出枠=クレジット購入)に頼ることなく目標を達成した」と胸を張り、これは、内燃機関(ガソリン・ディーゼル)搭載車の効率改善と、BEV(完全電気自動車)の販売拡大を同時に成功させた結果です。
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数字で見るBMWの「電動化」の実力(2025年実績)
2025年、BMWは欧州で31万6,000台以上の電動車を販売しており・・・。
| 項目 | 2025年実績 (EU27+2) | 前年比 / シェア |
| フリートCO2排出量 | 90.0 g/km | 9.5% 削減 (2024: 99.5g) |
| EU規制目標値 | 92.9 g/km | 2.9g の余裕でクリア |
| 電動車販売台数 (xEV) | 316,000 台以上 | 欧州販売の 41.1% |
| 完全電気自動車 (BEV) | 202,000 台以上 | 欧州販売の 26.3% |
「電動化一本」に絞らなかったBMWがここまでの成果をあげることが出来たのは驚異的としかいいようがなく、そして今回の結果は「EVに過剰に依存せずともCO2排出規制をクリアできる」という事実を示したことにほかなりません。
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2026年の主役、次世代EV「iX3 (Neue Klasse)」
この好調な流れを引き継ぎ、2026年3月7日にはいよいよ次世代プラットフォームを採用した「新型iX3」が欧州で発売されます。
- 次世代バッテリー:第6世代eDriveテクノロジーを採用。エネルギー密度が20%向上し、航続距離は最大800km(WLTP)に到達
- 超高速充電:800Vシステムを搭載し、最大400kWの急速充電に対応。わずか10分で約350km走行分の充電が可能
- Panoramic Vision:フロントガラスの全幅に情報を投影する全く新しいインターフェースを搭載
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なぜポルシェやVWよりも「堅実」なのか?
ポルシェが中国市場での販売減に苦しみ、フォルクスワーゲンが排出量目標の未達を懸念する中、BMWの強みは「無理のない移行」にあります。
多くのメーカーが「2030年までに100%電気自動車」と急進的な宣言をして足元をすくわれる中、BMWはガソリン車を愛する層も、最新EVを求める層も両方取り込むプラットフォーム戦略(CLAR等)を維持しており、この「現実的な多様性」が、規制クリアと高い利益率の両立を生んだというわけですね(CO2排出量ゼロのBEVを投入したとしても、それが売れなければ意味はなく、しかしBMWは販売面で多数を占める内燃機関車のCO2排出量を削減することで目標を達成した)。
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結論:BMWが示す「ネットゼロ」への現実的なロードマップ
BMWは2050年までの「完全なネットゼロ(カーボンニュートラル)」を掲げていますが、そのアプローチは極めて論理的です。
「1gのCO2削減も疎かにしない」というヨアヒム・ポスト取締役の言葉通り、BMWはサプライチェーンから生産、リサイクルまでライフサイクル全体での削減を進めており、さらには2026年、ノイエ・クラッセが登場することによって、BMWは「環境性能」という競争軸においても競合他社をさらに引き離すことになりそうですね。
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