| ここまで報道され、社会問題化してもあおり運転はなくならない |
けっこう大きな問題となっているBMW X5のあおり運転。
現在のところわかっている範囲だと「茨木」「静岡」「愛知」で同様の行為を行っているそうで、現在愛知県警が捜査を進めている、と報じられています。
なお、あおり行為を行った男性が乗っていたのはホワイトのBMW X5で、これは「ディーラーの試乗車」だったという事実も判明。
一時的な試乗ではなく、一定期間貸し出しを行っていたとされ、すでに8月12日にディーラーへと返却されている、という報道もなされています。
今のところあおり運転の因果関係は不明なのでなんともいえない状況ではありますが、(怖いイメージのある)トラックに対してもあおり運転を行っているようなので、これはもう「怖いもの知らず」だと言えそう。
加えて、このクルマを貸し出したディーラーも被害者だと考えて良いかと思います。
あおり運転はなぜ起きるのか
あおり運転の原因や理由についてはいくつかあると思いますが、いずれも「腹がたった」というのがその根底にあるのかもしれません。
そして腹がたったというのは、主に自尊心を傷つけられたときに発生する感情だと考えられるわけですね。
よって、「抜かれるはずがないと思われるクルマに抜かれた」ときなどはこういった感情が起きやすく、つまり「格下」と考えていた相手に咲きを越されたときに腹を立てやすいのかもしれません。
これが「なめてんのか」というたぐいの発言に繋がると考えていますが(格上と考える相手にこの表現は通常、使わない)、つまりは「自分は誰よりも上」を考えている人、プライドが高い人はあおり運転をしやすい傾向があるのかもしれませんね。
そのほか、「急いでいるのに道を塞がれた」ときに煽ったり、別の件でご立腹のところ、「いい標的」を見つけたので煽ってみたということもあるかもしれませんが、あおり運転の多くは「自尊心を傷つけられた」場合だとぼくは考えています。
「力」を持つと人は変わる?
なお、人は力や権力を持ったときにどうするかという問題もあって、多くの人はそれを誇示したり、自分の下(と考える)に位置する人々を押さえつけるという行動に出るのかもしれません。
たとえば、なにかの機会でパワーのある車に乗ったとき、(ふだんはそうしないのに)これ見よがしに他の車を抜いたり割り込んだりすることがあるかもしれない、ということですね。
しかしまたある人は、パワーのある車に乗ったとき、「このクルマは抜きたいときに他の車を全部抜けるんだから、別に他の車に抜かれても気にしない」と考えるのかもしれません。
同じ現象に遭遇しても、人はつまり真逆の心理状態に陥ったり行動を取る場合があり、抑圧されてきた人ほど「力を持たっときに人を押さえつけたがる」傾向があるようにも思います。
「その人を知るには、その人が格下の人をどう扱うかを見ればいい」ということわざのようなものがありますが、ぼくは「その人を知るには、格下のクルマをどう扱うか、語るかを見ればいい」とも考えています(価格が安いからといって、パワーが小さいからといって、そのクルマを貶める行為はすべきではない)。
煽られやすい車種、煽られにくい車種はある?
そしてぼくの経験上ですが、煽られやすいクルマ、そうでないクルマというのは確実にあり、今までの車歴の中だと日産パオ、BMW i3は「かなり煽られる率が高かったクルマ」。
両者とも比較的車体が小さく、タイヤが細かったりして走行性能が高いように見えないという共通点があり、BMW i3の場合は「電気自動車」イコール遅い、という先入観があったのかもしれませんね。
普通に走行車線を走っていても割り込まれたり、急ブレーキをかけられたりといったことが多かったように記憶しています。
さらには、車線変更して後続車の前に入ったとき(ぼくは煽り被害に合わないよう、かなりの距離を取って車線変更を行うようにしている)もパッシングされたり、車体を左右に振って抗議の意を示されたりすることがあって、これもやはり「自尊心を傷つけられた」例なのかも。
なお、逆にスポーツタイプのクルマ、SUVは煽られにくいようで、アウディTTやレンジローバー・イヴォーク、ポルシェ911やボクスター、ケイマンといった車に乗っているときは「煽り」に遭遇したことはありません。
加えて、真っ黒いフィルムを貼ったセダンには「もっとも近づきたくない」と思うので、逆に考えると、それは「もっとも煽られにくい」クルマだと言えそうですね。
そして「煽るクルマ」についてはさほど明確な判断はできないと考えていますが、運転免許更新のときに見せられるビデオには昔から「BMWが多いなあ」と感じていて、ほかにも何かでドイツ警察が「BMWは要注意だ」とコメントしてたことは記憶しています(これがイコール煽りが多い、というわけではない)。
VIA:テレ朝NEWS