| そのルックスは戦闘機をイメージ |
ジェイ・レノ・ガレージに「あの」2Jet Z(ツージェッツ)が登場。
「あの」というのは、この車両が昨年開催されたホットウィールのイベントにて見事最優秀車両に輝いた、有名なスクラッチビルドのクルマであるため。
このコンテストは「自作のクルマでエントリーし、最優秀賞に選ばれれば、それがホットウィールとして実際に発売される」という内容で、参加した3,600台の中から見事栄冠を勝ち取ったと紹介されています。
「まずはこのエンジンありき」だった
そしてこのクルマのビルダー、ルイス・ロドリゲス氏が最初に考えたのが「80スープラに搭載される名機、2JZを使用したカスタムカーを作ろう」、ということ。
そしてできたのがこの「2Jet Z」ですが、その名称は「ジェット戦闘機」と「2JZ」をかけたものだと思われます。
なお、このエンジン2JZについては熱狂的なファンが多く、北米ではすでに「A90スープラを2JZエンジンに換装する」プロジェクトがいくつか進行中。
新型GRスープラの開発主任である多田哲也氏は、メディアより「新型スープラの改造で一番人気化するのは何だと思うか」と聞かれて「2JZエンジンへの換装だろう」と答えているほどで、つまりはそれくらい強い思い入れを持つ人が多いエンジンだということですね。
2Jet Zはシングルシーター
こういったクルマとしてはBAC MONO、アリエル・アトム、KTMクロスボウなどがありますが、この2Jet Zは「シングルシーター」という意味ではそれらと異なり、かなり特殊な部類だと言えそう。
ドアは存在しないので、「またいで」コクピットに乗り込むことになるのでしょうね。
ジェイ・レノは大柄な人物なので、コクピットに収まるとちょっと狭そうです。
ちなみにキャノピーはイエローなので、ここを通してみる景色も独特なのだと思われます。
スピードメーターは戦闘機の照準器風。
計器類はちょっとレトロ。
フラップ付きのスナップスイッチや、イエローとブラックのゼブラなど、戦闘機風の意匠が随所に見えます。
テールパイプは「シングル」(ジェット戦闘機のアフターバーナー風)。
この焼け方がいいですね。
エンジンの後ろに突き出ているのはトランスミッション。
典型的な「ミドシップレイアウト」を持つクルマ、ということになります。
ちなみに出力は525馬力、車体重量は725キロ。※アタックモードでは627馬力まで出力が向上する
ドライバーズエイドのたぐいは存在しないと思われ、速く走ろうと考えると「かなり」な技術を要求されるクルマだと考えて良さそうです。
こちらが2Jet Zが実際に走行する動画(けっこう速い)。
さすが「エンジンありき」で作られただけあり、エンジンが走っているとも形容できそうなクルマです。