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トヨタが「世界で初めて」ソリッドステートバッテリーを実用化?早ければ2020年にオリンピック選手向け自動運転モビリティに搭載

2019/12/31

| ソリッドステートバッテリーは多くの自動車メーカーの「夢」だが、実用化は程遠いとされている |

トヨタは2020年の東京オリンピック開催までに「ソリッドステートバッテリー」搭載の電気自動車を投入する、とのこと。
ソリッドステートバッテリーはいわゆる「次世代バッテリー」ですが、現在ウイリアムズ、リマック、BMW、フィスカー、フォルクスワーゲングループなどが競って実用化を目指している技術。
ポルシェ含むフォルクスワーゲングループでは、このソリッドステートバッテリーの実用化は2024年頃だと見込んでいて、それを考えると、トヨタの「2020年」はかなり早いタイミングだと言えそうです。

問題は「本当に実現できるのか」

そしてトヨタにとってのソリッドステートバッテリー搭載第一号は乗用車ではなく、オリンピック/パラリンピックにおいて選手を輸送するための公共モビリティ、「e-Palette(イーパレット)」。
現段階で(それが開発されているという前提で)ソリッドステートバッテリーを市販車に搭載しないのには色々な思惑があると思われますが、まずは「価格が高額になりすぎる」ということが考えられ、しかしオリンピック向けの車両であれば、販売コストを考慮せずに生産できるということが”市販車ではなく”公共用車両に搭載する理由なのかも。

そして、まだ「市販車には早すぎる」技術であっても、トヨタが維持管理を行うオリンピック用の輸送車両に搭載するとなると「何かが起きてもすぐに対応でき」「かつデータが取れる」ということもトヨタにとってはメリットになりそう(公共の場を借りてテストができる)。

トヨタe-Paletteはこんなクルマ

トヨタはオリンピック/パラリンピックのワールドワイドモビリティパートナーとして活動することになりますが、e-Paletteは、選手村内を巡回し、選手や大会関係者の移動をサポートする自動運転EV。
そしてトヨタは今回このe-Paletteを十数台オリンピック/パラリンピックへと提供すると発表しています。

ボディ形状は前後対象の箱型デザインで、スペース効率を最大限に追求しており、広い開口部(スライドドア)、低床フロア、電動スロープ等を持つことで、車椅子でもあっても乗り降りしやすい構造を持つことに。

自動運転の核となるのは自動運転制御ハードウェア/ソフトウェア、カメラ、LiDARなどのセンサーで、高精度3Dマップと運行管理による低速自動運転を実現。
ヘッドライトやテールランプは、その点灯方法によって歩行者と「アイコンタクト」を取ることが可能だとアナウンスされています。

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全長は5,255ミリ、全幅2,065ミリ、全高2,760ミリ。
乗員は20名で、自動運転ながらも万一に備えてオペレーターが一名乗車するようですね。
一回の充電あたり航続可能距離は150キロ、最高速は19km/hだとされており、このスペックからすると、バッテリー容量は大きくないのかもしれませんね。

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現在では多くのメーカーが「実用一番乗り」を目指していますが、今のところ実用に成功した例はなく、よってトヨタがこれに成功すれば「世界に先駆ける」ことに。
これによってひとつの新しい時代が始まると言ってよく、高い期待が寄せられます。

VIA:TOYOTA

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