| 名高い軍人の専用車だけに、そうとう熾烈な争奪戦となりそうだ |
第2次世界大戦中、なんとパットン将軍が使用した指揮官用の車両、「ダッジWC-57コマンダーカー」がオークションに登場予定。
これは1942-1945年に製造されたダッジ・パワーワゴンをミリタリー仕様、かつパットン将軍専用スペックへと改装したもので、もちろんたった一台のみが存在するレアカーです。
「ワールドワイド・オークショニア」の開催する、”ザ・アメリカ・フェスティバル&オークション”にて競売にかけられるアイテムの一つとなりますが、本来ならば博物館に展示するレベルの「歴史的遺産」だとも考えられ、しかしこれを個人で購入できるというのにはちょっとびっくり。
パットン将軍は戦争狂だった
パットン将軍(ジョージ・パットン)は軍人の家系に生まれ、幼い頃から軍人を志したと言われますが、第一次世界大戦、第二次世界大戦の両方を経験しており、戦車部隊を率いたことや、「機動力が勝敗を決する」と信じていたことで知られます。※パットン大戦車軍団という映画もあるほど
ちなみにパットン将軍のモットーは「大胆不敵であれ」。
この車両は英国にて1944年に改造されたそうですが、前後にはメタルフラッグが装着。
これはパットン将軍が「どこにいるのか」を味方がすぐに識別できるようにしたためだと言われています。
なお、パットン将軍は血気盛んだったので常に前線に立ったことでも知られ、このフラッグを目印に部下がついていったのかもしれませんね。
ぼくにとってのパットン将軍といえば、タミヤの1/48シリーズ、「WW IIジェネラルセット」で、この中に含まれるパットン将軍にて様々なシーンを(ジオラマで)再現したことを思い出します。
全体的なコンディションは良く、おそらくは部分的に修復されているのでしょうね。
これがパットン将軍が座っていたシートか・・・
まさに軍用ならではの超シンプルなつくり。
ここは歴戦を物語る、破損したメーター。
ブローニング製マシンガンも当時のまま。
こちらは車両のディテーィルを紹介する動画。
ほかにもあった。自動車メーカーの作ったミリタリービークルや戦車たち
コロナウイルスの影響にて、自動車メーカーが人工呼吸器やマスク、シールドを生産しているのと同様、戦時中には自動車メーカーが兵器や軍用車両を製造していたことはよく知られる事実ですが、やはり有名なのは「ジープ」。
現代にまで続くアイコンとなる「顔」は当時から健在であったということがわかります。
そしてポルシェはティーガー戦車(ボツになったほう)や様々な兵器、軍用車両を作っていたという事実も。
そのため、ポルシェ創業者は終戦後に「戦犯」として捉えられていますね。
そしてビュイックがが製造していた「M18ヘルキャット タンク・デストロイヤー」。
徹底的な軽量化がなされ、当時は「装甲戦闘車両としては最速」であったと言われます。