| どう見てもこの空間の中に無傷で人間が生存できるとは思えない |
世の中には本当に信じられないことがいくつか起きる
さて、アメリカはワシントンにて信じられない事故が発生。
これはワシントン州シアトル北部にあるマウントバーノンの州間高速道路5号線で起こったといい、シアトル・タイムズ紙によると、この日産アルティマはスカジットリバー・ブリッジを走行中、トラックに追突された、とのこと。
そして折悪しく前方にもトラックがいたためにこの日産アルティマはトラックに前後から挟まれ、さらに後ろから来たトラックがアルティマに乗り上げる形となったために車体の後部が反り返り、ルーフの方に向かって「真っ二つに折りたたまれる」という見たことのない破損状況となっています。
これを見ると誰もが最悪の事態を想像するが
なお、この画像を見ると誰もが「最悪の自体」を想像するかと思いますが、もうひとつ信じられないことに、この日産アルティマのドライバー(46歳の女性)はほぼ無傷だったもよう。
この事故が発生した際、当然ながら駆けつけた警察官も「最悪」を想定し、当初は重傷者発生と報告を行ったものの、このクルマに乗り上げたトラックを持ち上げるとなんとドライバーの女性は自身でクルマから這い出てきたといい、「頭と肋骨付近に軽い痛みを訴えた」にとどまると報じられています。
画像を見るに、もうプレス機でクルマを圧縮したんじゃないかというほど潰れており、どう考えてもこの中に生存空間が残されているとは思えないのですが、それでも実際にドライバーが閉じ込められた状態で生き残っていて、これはもう「奇跡」という言葉でも足りないほど。
まさに不幸中の幸い
なお、この事故を担当した現地警官のロッキー・オリファント氏によると「14年間この仕事をしてきたが、ここまでひどい事故は見たことがない」。
それでもドライバーの女性が助かったのにはいくつかの仮説があり、シアトル・タイムズによれば、日産アルティマの車体後部がめくれ上がって逆「く」の字に折れ曲がった際、その折れ曲がった部分が上り坂状となり、そこへトラックが乗り上げたために後ろのトラックが日産アルティマを(前のトラックとで挟むようにして)押しつぶさなかったこと、そして折れ曲がった車体後部がルーフに覆いかぶさる形となって、運転席を(押しつぶしながらも)乗り上げたトラックから守る緩衝材になったことを論じています。
たしかに聞けば納得ではあるものの、もちろん誰もにとって、そして日産ですら想定外の事故であったは思いますが、とにかくそうやってドライバーは助かったということになりそうです。
この事故自体は彼女にとって不幸としかいいようがなく、しかしその中で助かったこともまた事実であり、ロッキー・オリファント氏は彼女のことを敬意を込め「もっとも不幸な幸運な人物」と呼ぶことに。
こういった例を見るに、「神に愛された人って本当にいるんだな」と思ってしまいますね。
事故を担当した警官のツイートはこちら
There’s really not a word to describe this collision. Miraculously believed to be minor injuries. The car was struck from behind, folded the car in half, and semi came to rest on top of the car. In my 14 year career, I have never seen anything like it. https://t.co/iUsSNIhHYV pic.twitter.com/EPGI70s3Um
— Trooper Rocky Oliphant (@wspd7pio) November 16, 2021
This picture shows the back end of the car folded on top of itself. pic.twitter.com/rT5D3bo6bN
— Trooper Rocky Oliphant (@wspd7pio) November 17, 2021