■そのほか自動車関連/ネタなど

ウィリアムズが「2000馬力級、他社に供給できるEVプラットフォームを開発した」と発表。最近級に増えた「2000馬力の新興電動ハイパーカー」はこれを使用していた?

2022/09/19

ウィリアムズが「2000馬力級、他社に供給できるEVプラットフォームを開発した」と発表。最近級に増えた「2000馬力の新興電動ハイパーカー」はこれを使用していた?

| 現在、「コンセプター」が富豪を狙い数億円のエキゾチックハイパーカーを発売するというビジネスが人気化 |

そういったコンセプターにとってウィリアムズはまたとないパートナーなのかも

さて、ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングが他社に提供可能なEVプラットフォーム「EV-R」を開発したと公表。

なお、ウィリアムズは電動化分野については優れたノウハウを持っていて、ロータスとEV開発のために提携したり、イタルデザインと共同にてEVプラットフォームを提供したり、LMDh規定のシャシーに搭載するハイブリッドシステムを搭載したり、さらにはいくつかの新興EVメーカーに対してはすでにエレクトリックシャシーを提供したりしています。

イタルデザインとウィリアムズが提携を発表!1000馬力、航続距離1000kgのEVプラットフォーム「EVX」を新興・既存自動車メーカー向けに販売する模様
イタルデザインとウィリアムズが提携を発表!1000馬力、航続距離1000kgのEVプラットフォーム「EVX」を新興・既存自動車メーカー向けに販売する模様

| EVシフトは「プラットフォームの販売」「車体の開発請負」という新たなビジネスを生みそうだ | さて、イタルデザインとウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングとが提携を発表し、共同にて開発したE ...

続きを見る

すでに「第一弾」も発売予定

このプラットフォームは「EV-R」と名付けられ、ウィリアムズが2017年に考案した「FW-EVX」プラットフォームをベースにしていますが、これを使用することで新しいアーキテクチャをイチから開発したりする必要はなく、小規模自動車メーカー、新規参入組がより容易にEVを発売できる環境が整うことになるわけですね。

なお、このEV-Rプラットフォームを使用する最初の車は今年春に発表された「デウス ヴィアン」になるといい、こちらはウィリアムズと関係性が深いイタルデザインの協力を得て実現した車両で、前後に2つのエレクトリックモーターを搭載し2,169馬力を発生するというトンデモスペックを持っています(2025年から生産が開始される予定)。

フロントとリアは「無限ループ」をイメージ!2,230馬力、0−100キロ加速1.99秒の超絶ハイパーカー、デウス・ヴィアンがNYにて発表
フロントとリアは「無限ループ」をイメージ!2,230馬力、0−100キロ加速1.99秒の超絶ハイパーカー、デウス・ヴィアンがNYにて発表

| 開発や生産を請け負うコーチビルダーや工場の登場によって新興ハイパーカービジネスが花盛り | デウス・ヴィアンの限定台数は99台、価格は現在未公表 さて、先日予告していたとおり、新興ハイパーカーメー ...

続きを見る

なお、正式に公表されてはいないものの、先日発表されたデロリアン「アルファ5」もこの「ウィリアムズとイタルデザイン」のタッグによって実現したクルマだと言われていますね。

ちょっとコレジャナイ?41年の時を経て新型デロリアン登場!EV+4シーター、しかしガルウイングドアに特徴的なディティールはしっかり継承
コレジャナイ?41年の時を経て新型デロリアン「アルファ5」登場!EV+4シーター、しかしガルウイングドアに特徴的なディティールはしっかり継承

| 新型デロリアンを発表したのは、初代デロリアンの設備を買い取った二代目デロリアン・モーター・カンパニー(DMC)」 | このほかにもクーペ、サルーン、SUVの発表を計画しているようだ さて、しばらく ...

続きを見る

ウィリアムズはこう語る

ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングにて戦略的パートナーシップ部門の責任者を務めるディル・アルダッシュ氏によると、「日常的なハイパーカー」を発売するというビジョンを持っていたデウスに声をかけられたといい、その実現に際しては「駆動システムのパッケージング、快適な室内空間、人間工学に基づいた設計、そしてクラスをリードするエアロダイナミクス」を重要視したといいます。

Williams-EVR-Platform-9

加えてウィリアムズが重要視したのはバッテリーの寿命だとされ、ライフサイクルを通じて一貫した性能を提供できるようにすることに注力した、とも。

ちなみにウィリアムズはモータースポーツ用のハイブリッドシステムを提供していることでもわかるとおり、この分野に関してはかなり優れた技術を持っており、一時は「もっともソリッドステートバッテリーの実用化に近い存在」と言われたことも。

そしてモータースポーツにて培ったノウハウを存分に生かしており、このEV-Rプラットフォームは85kWhのバッテリーと最大で2,243PSを発生するというスペックをもって0-100km/h加速2秒以下、最高速度400km/hオーバーを実現することが可能なポテンシャルを持つといい、それでいて一回の満充電あたり航続可能距離については450kmを実現できるとされています。

Williams-EVR-Platform-3

さらにこのEV-Rプラットフォームは、パワー・ウェイト・レシオを最適化するサーキット走行専用モデルから、オープンルーフのタルガ、クローズドルーフのグランツーリスモまで、さまざまな電気ハイパーカー構成に対応することができるといい、駆動方式だと後輪駆動と全輪駆動の両方に対応するというフレキシブルさを持つもよう。

実際のところ、現在は「何億」というクルマであっても、そして無名の自動車メーカーの作るクルマであっても、ある程度コンセプトに排他性があれば「売れる」時代でもあり、多くの会社が異業種からハイパーEV業界への参入を目論んでおり、その際にこのウィリアムズ、そしてイタルデザインは理想的なビジネスパートナーとなるのかもしれません。※最近、「2000馬力」級の新興ハイパーカーが大量に出てきたという印象があるが、このEV-Rプラットフォームを使用しているのかも

Williams-EVR-Platform-1

合わせて読みたい、新興ハイパーカー関連投稿

また出た新興ハイパーカー!ただし今度はルノーやロータスF1チームの監督が設立に関わった「モランド・カーズ」
また出た新興ハイパーカー!ただし今度はルノーやロータスF1チームの監督が設立に関わった「モランド・カーズ」。ピュアエレクトリック版だと1,950馬力

| ハイブリッド版とピュアエレクトリック版が存在し、価格は2億7600万円、限定73台 | さて、続々出てくる新興ハイパーカー計画ですが、今回はスイスのモランド・カーズ(Morand Cars)社から ...

続きを見る

Estrema Fulminea
今度はイタリアから2040馬力のエレクトリックハイパーカー「エストレマ・フルミネア」登場!世界初のソリッドステートバッテリー(個体電池)搭載EVとなるようだ

| ただし未だソリッドステートバッテリーを搭載したハイパーカーは存在しない | さて、雨後のタケノコのようにニョキニョキと出てくる新興ハイパーカーメーカー。今回はエストレマ・アウトモビリなるメーカーか ...

続きを見る

新型ハイパーカー、エレーション・フリーダム
またまた登場、新興ハイパーカー!今回は1,929馬力、4モーターのハイパーEV"フリーダム"。0-100km/h加速1.8秒、実現すれば世界で2番目に速いクルマに

| ガソリンバージョンも用意され、そちらはランボルギーニ・ウラカン/アウディR8のコンポーネントを流用するようだ | さて、またまた新興ハイパーカーメーカーがカリフォルニアより登場。なお、カリフォルニ ...

続きを見る

参照:Autocar

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-■そのほか自動車関連/ネタなど
-, , , , , ,