| 北米で人気とされるBMWやアウディなどのプレミアムブランド、そしてレクサスはランク圏外 |
もっとも売れているトラック、フォードF-150の姿もないようだ
さて、クルマに乗る人の最大の悩み事が「リセールバリュー」かもしれません。
実際のところ、多くの人にとってそのリセールバリューいかんによって次のクルマへの乗り換えが可能かどうか、可能であっても支払いが楽になるかどうかという切実な事情があるものと思われます。
それはぼくにとっても同じで、よってクルマを購入するときは「基本的にリセールのいいクルマを買う」「ニューモデルが出てからすぐに買い、市場に中古が出回って相場が下がる前に売る」「リセールが厳しいと予想されるクルマは、損失が大きくならないように中古を買う」「過走行にならないよう、走行5万キロを超える前に売る」といったことを心がけています。
アメリカではこんなクルマのリセールがいい
そこで今回公開されたのが「アメリカにおいて、最も値下がりしないクルマ」。
これは平均的な(そのモデルの)新車価格と5年後のリセールバリューとを比較し、もっとも値下がり率が低いクルマをランキング表示したものですが、内容を見ると「スポーツカー、SUV、セダン、トラック」に集約されており、ミニバンやワゴン、コンパクトカーの存在感が薄いもよう。
ただ、一部ミニバンがランクインしているものの、それらは「商用」であり、いくつかのほかのトラックとともに「実需」としての人気に支えられているものと思われます。
そのほか、価格が下がらない理由としては「固有の価値がある(代替性がなく、ポルシェ911やマツダ・ロードスターがこれに該当するかも)」「維持費が安い(トヨタ・プリウスなど)」「価格に比較してパフォーマンスが高い(コルベットやカマロなど)」「信頼性が高い(シビックなど)」、そしてその車種自体が(モデルチェンジを繰り返しつつも)長続きしている、などの要素も考えられます。
ここでそのランキングを見てみましょう。
1.ポルシェ911・・・値下がり率15.0%
2.キア・リオ・・・値下がり率15.2%
3.ホンダ・シビック・・・値下がり率16.0%
4.GMC キャニオン・・・値下がり率16.5%
5.シボレー・カマロ・・・値下がり率16.5%
6.フォルクスワーゲン・ジェッタ・・・値下がり率16.7%
7.トヨタ・プリウス・・・値下がり率17.1%
8.フォードF-250 スーパーデューティ
9.ホンダCR-V・・・値下がり率17.7%
10.シボレー・コロラド・・・値下がり率17.7%
11.シボレー・コルベット・・・値下がり率18.0%
12.スバル・クロストレック・・・値下がり率18.0%
13.スバル・インプレッサ・・・値下がり率19.0%
14.フォード F-350 スーパーデューティ・・・値下がり率19.2%
15.マツダ・ロードスター・・・値下がり率19.4%
16.トヨタ 4Runner・・・値下がり率19.4%
17.シボレー・エクスプレス・・・値下がり率19.6%
18.ラム・プロマスター・・・値下がり率20.6%
19.トヨタ・ハイランダー・・・値下がり率20.6%
20.トヨタ RAV4・・・値下がり率21.0%
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参照:CarEdge.com, Motor1, CarEdge