フロリダでのスーパーカーディーラーの火災は「リマック・コンセプト・ワン」が原因だと伝えられる。これでまた電動ハイパーカーに対する向かい風が強くなりそう

Image：UC（X）

｜　エレクトリックハイパーカーは様々な意味で「在庫リスクが非常に高い」商品であるとも考えられる　｜

正直なところ、スーパーカー / ハイパーカーディーラーとしても「扱いたくない」クルマなのかもしれない

さて、残念なことにフロリダにて店舗を構えるスーパーカーディーラー、ネイプルズ・モータースポーツで先週火災が発生し多くのエキゾチックカーが燃えたと報じられていますが、ネット上に共有された画像や動画から、火災の原因はディーラー内に停められていたクルマ、具体的にはマクラーレン570Sであると考えられていたわけですね。

ただし今回、様々なメディアや個人が検証を行った結果、火災の原因となったのはマクラーレン570Sではなくリマック・コンセプト・ワンではないかと指摘されています。

ただし現時点ではなんらかの正式発表があったわけではない

ちなみにこのネイプルズ・モータースポーツは実際にリマック・コンセプト・ワンを（160万ドルで）販売しており、よって店舗にコンセプト・ワンが存在していたことは「間違いない」ものと思われます。

ただし現時点ではネイプルズ・モータースポーツから正式な報告書が出されたわけではなく事実関係は不明ではあるものの、報告書が（消防署に）提出されれば火災の原因（となった車両）が明かされる可能性が高く、よって続報を待ちたいところですね。

CREWS RESPOND TO FIRE AT NAPLES MOTORSPORTS IN NAPLES | FULL STORY: https://t.co/MbBO6Eql14 pic.twitter.com/KRnlmsjron

— UC Breaking News | SWFL (@UCBreakingNews) September 22, 2024

リマック・コンセプト・ワンはこんなクルマ

そこでこのコンセプト・ワンを振り返ってみると、これはリマック初の市販車で、「最高出力1,241馬力、最大トルク1,600Nm、0−100km/h加速2.5秒、最高速340km/h」という途方もないパフォーマンスが話題となったハイパーカー。

発売された2016年当時だと「EVは何かを我慢して乗る遅くて面白くない乗り物」であり、そのためこのコンセプト・ワンの登場は衝撃的で、ここから「EVのほうがガソリン車よりも加速に優れる」という思想が生まれたように記憶しています。

そしてこのクルマが与えた衝撃は「消費者」に対してよりも「自動車業界に対して」のほうが大きかったようで、リマックはこのクルマを十数台しか生産していないにもかかわらず様々な自動車メーカーやサプライヤーからの提携依頼や出資が相次ぎ、ポルシェが多額の投資を行って株式を取得し、さらに現在はリマックを傘下に収めることでも知られます（そう考えると、どれだけリマックの出現が衝撃的であったかがわかる）。

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参照：CARSCOOPS