| ボクは今までに12本のロレックスを売却してきた |
これでフェラーリ296GTB購入資金の満額に限りなく近づく
さて、フェラーリ296GTBの購入資金を捻出するためロレックス3本を売却。
フェラーリ296GTBがやってくるのはまだまだ先の話であり、今の時点で現金を急いで作る必要はないのですが、短いタームで見ると「ロレックスの二次流通相場はまだまだ下がるだろう」と考えていて、長期的には層が戻す可能性があるとしても、296GTBがやってくる(そして支払いをする必要がある)時期までに戻すことはないだろう、とも考えての行動です。
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ロレックスはどこで売却するのが一番いいのか
ちなみにぼくはこれまで12本のロレックスを売却していますが、現在主に用いるのは「買取専門店での売却」。
今までだとほかに「個人売買」「ロレックスもしくは腕時計専門店への売却」を行ったことがあるものの、現在は買取専門店での売却が一番いいだろう、と考えています。
個人売買について考えてみると、数万円〜数十万円くらいの売却価格(スウォッチやG-SHOCK、ゴリラウォッチあたり)であれば現金で支払える人は少なくはなく、オークションへと出品すれば多くの入札が集まり買取専門店への売却よりも高額で落札されることも多いのですが、しかし数百万円となるとこの金額を一度に現金で払える人が少なく、かつ購入側も「高額な商品の個人売買(とくにオークション)を避ける」ことがあり、よって思ったよりも価格が上がらないことがあるのですね。※加えて、手渡しを指定され、現場で襲われるなど様々なトラブルも報告されている
そしてロレックスもしくは腕時計専門店への売却について考えてみると、一見すれば結構有利な売却のように思え、しかしこういった店舗は「在庫リスク」を考え、そのぶん割り引いた価格にて買い取るようにしていることが多く、意外かもしれませんが「相場よりも低め」でしか売却できない場合が多いもよう。
反面、買取専門店だと、自身では消費者への販売も行わず、多数の法人販売先(国内外)を抱えており、そういった販売先へと右から左に流すことで利益を出しているので在庫リスクを計算に入れる必要はなく、とにかく数をこなさないと稼げないので「無理してでも」買い取る傾向があります。
あくまでもこれらは一般論ではあるものの、多くの場合に当てはまるとも認識していて、ここ数年ロレックスを売却してきた経験から言うと、「買取専門店への売却がベター」。※自動車も同じで、多数の在庫を持って販売する中古車販売店の買取価格も渋くなる傾向がある
買取店への売却については、一括見積り比較サイトの活用ば便利ですが、依頼を出した後のメールや電話攻勢が激しく(クルマの買取と同じ)、よって最近だと今まで売却した経験がある中から対応がよく、金額も高かったところに直接コンタクトを撮ることも。
オススメだと現在のところブラリバ、エステメ(今回のロレックス3本の売却はここ)、ブランドレックス(以前にオーデマピゲ ロイヤルオーク オフショアクロノグラフを買い取ってもらったことがある)あたりです。
今回売却したのはサブマリーナ、デイトナ、GMTマスターII
そして今回売却したのはサブマリーナー(グリーンサブ / 126610LV)、コスモグラフデイトナ(白 / 116500LN)、GMTマスターII(ブルーブラック / 126710BLNR)の3本。
結論から言うとサブマリーナーが220万円、コスモグラフデイトナが410万円、GMTマスターIIが220万円、合計850万円となっています。
これらはいずれも香港のロレックス正規販売店での購入であり、「定価」での取引きではあるものの、購入の条件として抱き合せにて別ブランドの腕時計を購入しています。
それら抱き合せ分については即刻売却しているものの、もちろん不人気ブランドの腕時計なので売却価格は(購入価格の)35〜40%にとどまり、そのぶんは「損」をしていることになるため、それだけ割高にてサブマリーナー、コスモグラフデイトナ、GMTマスターIIを購入したという計算に。
ただ、それを差し引いても十分に利益が出ており、「最高値では売れなかったが、まあいいだろう」と考えています。
なぜロレックスの相場は下がると考えるのか
そしてなぜぼくがロレックスの二次流通相場が下がると考えているのかについてですが、1つ目は「円安なのに国内価格が上がらない」こと。
これまでの例から見ると、円安になれば海外からの買いが入り、その分国内の在庫が品薄になって相場が上昇するのですが、今はそういった減少が起きておらず、つまりは海外勢の購買意欲が薄いということになります。※聞く範囲では、東アジアでは堅調、しかし腕時計のメイン市場である米国での流通が鈍いらしい
となると、本来海外にて販売されるはずだったロレックスが国内に入ってきて、ただでさえ「世界で最も多い」と言われる日本のロレックス在庫がだぶつく可能性もあり、これがさらなる価格定価に拍車をかける可能性も否定できません。
そしてもうひとつは、コロナウイルスのパンデミック、ロシアのウクライナ侵攻によってサプライチェーンが混乱しており、流通量が減少しているにもかかわらず二次流通価格が上がっていないこと。
つまり、数が少なくなっているのに価格が上がらないということは需要が減っているということを意味していて、もし今後サプライチェーンが正常化し供給が増えた際にはさらに相場が下がる可能性も考えられ、その際にはロレックスの「年間100万本」とも言われる豊富な生産量がアダとなって加速度的にその市場価格が下がる危険性もあり、これもまた危険な要素だと考えています。
さらに3つ目は「価格が高騰しすぎたこと」。
正確に言うと、価格自体が問題というよりは、ロレックスの中古価格の高騰によって「この値段を出すのであれば、他のブランドの色々な腕時計を買えるのではないか」と多くの消費者が気づき始めたんじゃないかということで、実際のところ、ジラール・ペルゴ、ウブロ、タグホイヤー、ブライトリングなど、「完売」とは程遠かった腕時計ブランドの製品が限定モデルを中心に「即完売」となっていることからも推測可能です(ロレックスから他へと客が流れている。オーデマピゲの価格が上昇したのもこれと無関係ではないかもしれない)。
こういった3つの観点から、ぼくは「ロレックスの二次流通価格は短期的にはまだ下がる」と考えているわけですが、現在の高級機械式腕時計ブームがロレックスに端を発するもので、そこから様々なブランドの腕時計が売れ始めたのではないかと考えると、その「元祖」であるロレックスの相場が崩れた場合、機械式腕時計市場そのものが一気になしくずしてきに崩壊するのでは、と思うことも。
ただ、腕時計は「実需」に支えられているので金融商品とは事情が異なって最悪の事態にはならないだろうとも考えており、それよりも前にアメリカ市場での需要が戻ったりすることによって、どこかで下げ止まるかもしれませんね。
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