| これで最後となると買いたくなるのは世の中の常でもある |
それにしてもまさかチャレンジャーにオープンモデルが設定されるとは
さて、14年もの間モデルチェンジを行っていないのに、どんどん新しくなるライバルを尻目にして「もっとも売れているアメリカンマッスルカー」となっているダッジ・チャレンジャー。
これまでチャレンジャーはオープンモデルを持たなかったものの、なんとダッジが公式にてサードパーティによる「コンバーチブル化」をオプションとしてラインアップすることに。
この新しいオプションはダッジの正規ディーラーにて注文でき、納車前に「ドロップトップ・カスタムズ」がオープン化を行ってくれるというものですが、その価格は約25,999ドル(約350万円)とけっこう高価。
ただ、おそらくは希少なモデルとなることは間違いなく、よって売却時にも「モトが取れる」たぐいのオプションではないかと考えています。
ダッジ・チャレンジャー・コンバーチブルはこうやって作られる
このダッジ・チャレンジャー・コンバーチブルを購入しようと考えた場合、ユーザーはダッジの正規ディーラーへと赴き、そこでチャレンジャーR/T、R/Tスキャットパック、SRTヘルキャットのいずれかの新車を注文する必要があります。
その後、ディーラーがドロップトップカスタムズへの出荷オプションを本社へ入れることにより、ダッジのブランプトン組立工場からフロリダにあるドロップトップカスタムズのショップに直送されて改装が施される、とのこと。
すべての改装プロセスが完了した後、チャレンジャーはディーラーに配送されてオーナーへと納車れる、という流れになるようですね。
もちろんダッジが正式にオプションとして用意する以上、すべての部品について工場保証が適用され、コンバーチブル化に関連する部品は3年または36,000マイル保証が付与される、ともアナウンスされています。
ダッジCEO、ティム・クニスキス氏によれば、「我々は新しいパフォーマンスの道に向かってスロットルを開放する一方で、ダッジはまた、数十年のマッスルカーの歴史を重視しています。ダッジ・チャレンジャーのお客様が、簡単にコンバーチブルを選択できるようにする以上に、私たちの歩みを記念する良い方法はないでしょう。オーナーは、ダッジ・ディーラーを通じてサードパーティの改造を注文し、車両が完成したらディーラーで完成したコンバーチブルを受け取ることができるようになるのです」。
メーカーがサードパーティによる改造車を「純正オプション」として販売するというのは世界的に見るとかなり珍しい例だとは思いますが、これもまたアメリカらしいフリーダムな一面なのかもしれません。
ダッジはヘリテージカラーをリバイバル
そしてダッジは7つの「ヘリテージ・インフルエンス」モデルをチャレンジャーとチャージャーに設定する、と発表。
これらについては「7つ」それぞれがダッジのアメリカンマッスルの歴史へのオマージュになるということが明かされていますが、その詳細については謎のまま。
ただし今回は7つのうち最初の一つについては今回情報が少しだけ公開されており、第一弾については「ヘリテージカラーのリバイバル」。
これはB5ブルー、プラムクレイジー(紫)、サブライム(緑)の3つのヘリテージカラーと、デストロイヤーグレーなどモダンカラーを復活させ、合計14色のボディカラーを揃えるとしています。※残り6つのヘリテージ・インフルエンスについては秋以降に公開の予定
なお、ダッジ・チャレンジャーとチャージャーは(これから生産される)2023年モデルをもって終了となるそうですが、2023年モデルでは、「(ヘルキャット・レッドアイ・ワイドボディにしか設定されていなかった)ジェイルブレイク」グレードをチャージャーとチャレンジャーSRTヘルキャットにも拡大するほか、すべての2023年のチャージャーとチャレンジャーのボンネットには、記念となる「ラストコール」プレートが装着する、とのこと。
このプレートには、車名と車両のシルエットが描かれ、「デザインド・イン・オーバーンヒルズ」「アッセンブルド・イン・ブランプトン」という文字が表示され、R/Tモデルには、345キュービックインチのHemi V8エンジン搭載を示す、新しい "345 "フェンダーバッジが装着されることになるもよう。
現在まだ2023年モデルのチャージャー、チャレンジャーの販売は開始されておらず、しかし「最終モデル」ともなれば購入希望が殺到することになることは容易に想像でき、価格等が発表され受注が開始されたのち、ちょっとしたパニックになるのかもしれませんね。
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