｜ おそらくこの「ロレックス全般の相場が下がる」状況はそのまましばらく続くだろう ｜
現在の世の中は「パーフェクトストーム」に近い
さて、直近のロレックスのスポーツモデル（ステンレススティール）の相場をチェックしてみたので、その状況について触れてみたいと思います。
まず、全体としては「下降基調」にあるのは間違いなく、デイトナ、サブマリーナー、GMTマスターII、そして各色ともすべからく下げていて、つまり「例外なく」下がっている状態。
数値にするとおおよそ5～10％ほど下げており、これまでは（ビジネスマンの実需に支えられて？）比較的下がりにくかったサブマリーナーそしてGMTマスターIIも相場が下落しているもよう。
-
-
ロレックス・バブル崩壊？デイトナ、GMTマスターIIを中心とした3月以降の相場暴落についてボクはこう思う
｜ モデルごとの値動きに差があること、上昇しているモデルもあること、3月以降も値上がりしているモデルがあることから「バブル崩壊」とはいい難い ｜ 加速する円安によって海外勢の買いが入って国内在庫が薄く ...
続きを見る
なぜボクはまだロレックス相場が下がると考えるのか
そこでぼくが「ロレックス相場はまだ下がる」と考える理由ですが、それは現在の状況があまりに不透明だから。
コロナウイルスのパンデミックによる経済への影響がまだまだ色濃く残り、そこへロシアとウクライナの戦争、サプライチェーン問題、それに起因するインフレ、そしてインフレに対応するための金融引締めなど、世界中で同時多発的に問題が発生し、そしてそれらが単独ではなく連動して作用するために「いったいどうなれば状況が改善するのかわからない」という負のスパイラルに突入しています。
なお、2年ほど前にもロレックス相場が一度大きく下げていますが（暴落に近かった）、その理由は「コロナウイルス」のみであり、そしてコロナウイルスは「いつか正常化する」ことが予めわかっていたので、その後すぐに相場が戻ることに。
そしてこの時期は「株価」「暗号資産（仮想通貨）」「商品」そして腕時計や金相場はそれぞれ固有の動きをしていて、たとえば株価は下がっても暗号資産が上がったり、株価が下がっても”安全資産”である金、実態としての価値がある腕時計の価格が上がり続けていたわけですね。
つまりこのときは株式市場の資金が「実態のあるモノ」に逃避したり、動きが活発な暗号資産に流れていたりしていたわけですが（お金が各市場を転々としていた）、現在では株式も暗号資産も商品も金も「ほぼ同じように」下げています（いくつかの例外的な動きはあるが、市場から資金を引き上げる向きが強い）。
こういった動きを見ると、投資マインドそのものが冷え切っていると考えてよく、クラシックカーにおいても今年2月くらいのピークから一転して落札相場がちょっと下がっており、全体的に「投資を控える」「買い物を控える」傾向にあるもよう。
よって、腕時計市場にも当面資金が流れてくることはなく、これが「まだしばらく（状況が変わらないうち）はロレックス相場が下がり続けるだろう」とぼくが考えている理由です。
コスモグラフ デイトナ 116500LN（ホワイト）
コスモグラフデイトナ 116500LN（ホワイト）の価格推移
先月中旬の相場：627万2152円
今月直近の相場：577万5854円
ここしばらくのピーク相場：739万9990円（2022/2/21）
ここしばらくのボトム相場：276万5652円（2019/9/16）
定価：145万7500円→160万9300円（2022/1/1）
コスモグラフ デイトナ 116500LN（ブラック）
コスモグラフデイトナ 116500LN（ブラック）の価格推移
先月中旬の相場：517万5246円
今月直近の相場：452万0000円
ここしばらくのピーク相場：555万1128円（2022/2/21）
ここしばらくのボトム相場：250万719円（2020/4/16）
定価：145万7500円→160万9300円（2022/1/1）
GMTマスターII 126710BLNR（バットガール / ジュビリーブレス）
GMTマスターII 126710BLNRの価格推移
先月中旬の相場：301万9915円
今月直近の相場：275万2000円
ここしばらくのピーク相場：342万5508円（2022/2/4）
ここしばらくのボトム相場：156万7505円（2020/4/2）
定価：107万2500円→118万9100円（2022/1/1）
GMTマスターII 126710BLRO（ペプシ / ジュビリーブレス）
GMTマスターII 126710BLROの価格推移
先月中旬の相場：371万9678円
今月直近の相場：353万9900円
ここしばらくのピーク相場：416万6306円（2022/2/45）
ここしばらくのボトム相場：180万4698円（2020/4/22）
定価：107万2500円→118万9100円（2022/1/1）
GMTマスターII 126710BLRO（ペプシ / オイスターブレス）
GMTマスターII 126710BLROの価格推移
先月中旬の相場：342万7875円
今月直近の相場：330万3740円
ここしばらくのピーク相場：400万7398円（2022/2/2）
ここしばらくのボトム相場：271万6688円（2021/9/29）
定価：116万6000円（2022/1/1）
GMTマスターII 126720VTNR（レフティ / オイスターブレス）
GMTマスターII 126720VTNRの価格推移
先月中旬の相場：708万0000円
今月直近の相場：653万7500円
ここしばらくのピーク相場：708万0000円（2022/6/21）
ここしばらくのボトム相場：653万7500円（2021/6/28）
定価：122万4300円
サブマリーナーデイト126610LN
ロレックス・サブマリーナー126610LNの相場
先月中旬の相場：224万0212円
今月直近の相場：205万0000円
ここしばらくのピーク相場：253万9083円（2022/2/3）
ここしばらくのボトム相場：148万4980円（2021/2/15）
定価：101万3100円→111万8700円（2022/1/1）
サブマリーナーデイト 126610LV（グリーンサブ）
サブマリーナーデイト 126610LVの価格推移
先月中旬の相場：307万6100円
今月直近の相場：267万0000円
ここしばらくのピーク相場：338万7911円（2022/2/6）
ここしばらくのボトム相場：2,012,980円（2021/2/15）
定価：106万0400円→117万7000円（2022/1/1）
サブマリーナー ノンデイト 124060
サブマリーナーノンデイト 124060の価格推移
先月中旬の相場：200万2612円
今月直近の相場：181万3900円
ここしばらくのピーク相場：206万6506円（2022/4/18）
ここしばらくのボトム相場：131万5000円（2021/2/15）
定価：89万7600円→99万円（2022/1/1）
エクスプローラー 214270
エクスプローラー214270の値動き
先月中旬の相場：143万1697円
今月直近の相場：135万2980円
ここしばらくのピーク相場：191万95333円（2022/3/2）
ここしばらくのボトム相場：79万8652円（2019/8/19）
定価：68万7500円（2022/1/1）
エクスプローラーII 226570（ブラック）
エクスプローラーII 226570（ブラック）の価格推移
先月中旬の相場：174万7088円
今月直近の相場：168万0000円
ここしばらくのピーク相場：174万9700円（2022/4/11）
ここしばらくのボトム相場：154万6213円（2021/11/6）
定価：94万4900円→104万9400円（2022/1/1）
シードゥエラー 126600
シードゥエラー126600の価格推移
先月中旬の相場：245万4986円
今月直近の相場：214万5000円
ここしばらくのピーク相場：268万3725円（2022/4/11）
ここしばらくのボトム相場：150万9004円（2019/9/16）
定価：129万3600円→143万3300円（2022/1/1）
ディープシー126660（ディープブルー）
ディープシー126660の価格推移
先月中旬の相場：246万0485円
今月直近の相場：228万8000円
ここしばらくのピーク相場：268万3725円（2022/4/5）
ここしばらくのボトム相場：171万9561円（2020/2/11）
定価：157万4100円（2022/1/1）
ミルガウス 116400GV
ミルガウス116400GVの価格推移
先月中旬の相場：190万0812円
今月直近の相場：167万9850円
ここしばらくのピーク相場：223万818円（2022/4/2）
ここしばらくのボトム相場：951,075円（2020/3/6）
定価：92万700円→101万4200円（2022/1/1）
エアキング 116900
エアキング 116900の価格推移
先月中旬の相場：161万9311円
今月直近の相場：138万0000円
ここしばらくのピーク相場：181万2342円（2022/2/5）
ここしばらくのボトム相場：75万7945円（2020/3/23）
定価：71万1700円→79万3100円（2022/1/1）
合わせて読みたい、ロレックス関連投稿
-
-
【動画】ロレックスが2022年新作腕時計を発表、まさかのGMTマスターIIに「レフティ」しかもグリーンベゼルが登場。エアキングはより「プロ志向」が高められた仕様へ
｜ おそらくロレックスが「レフティ」を発売するのは初めてだと思う ｜ ロレックスは個々のモデルの性格とルーツをより明確に、そしてより強調する方向へと動いている さて、ロレックスが予告通り2022年新作 ...
続きを見る
-
-
イメージは映画「グラン・ブルー」！ロレックス・ディープシーをスケルトンダイヤル＆シースルーバックにカスタムした逸品が登場
｜ カスタム費用は相当に高額だが、それに見合うだけの仕上がりを持っている ｜ 視覚的には深海の静かさ、嵐の前の静かな海面をイメージ さて、ロレックスやパテックフィリップをカスタムするジュネーブの工房、 ...
続きを見る
-
-
ロレックス・デイトナ（116520）をエイジング加工してアンティーク風にカスタム！リュウズガードも削り落としてスモールクラウンへ、一方ケースバックはスケルトン
｜ 今や「超高額」なロレックス・デイトナをカスタムするのは勇気が必要となりそうだ ｜ このロレックス・デイトナ「レトロカスタム」はけっこう人気が高いもよう さて、デイトナやサブマリーナー、ディープシー ...
続きを見る