| ボクは正直、トヨタを侮っていたが |
どうりでトヨタは「世界で最も売れている自動車メーカー」になるわけである
さて、トヨタ クラウンスポーツの納車直後レビュー「第二弾」。
前回はざっと見たエクステリアについて印象を述べましたが、今回はもう少し深く踏み込んでみたいと思います。
まずはそのデザインの「複雑さ」についてですが、一見するとシンプルに見えるクラウンスポーツのボディ表面は非常に複雑な面にて構成されており、シャークノーズ周りだとこんな感じ。
そしてデイタイムランニングランプのレンズも「一律の」曲率を持つわけではなく、パートによって強弱がつけられています。
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トヨタ・クラウンスポーツのリアフェンダーは圧巻である
そしてこのクラウンスポーツのデザイン的ハイライトにつき、フロントセクションでは「ハンマーヘッド」だとすれば、リアだと「大きく膨らんだフェンダー」。
トヨタはこのリアフェンダーを再現するのに700回もの試行錯誤を行ったといいますが、実際にこの眺めはなかなかのものであり、「国産車の常識から」大きくかけ離れたものだと認識しています。
そしてこれはキャビンが「車体中央へ」絞り込まれることで一層強調され、ドアミラーに映ったリアフェンダーもなかなかの大迫力。
そしてこのテールランプ周辺のブラックパーツによってノッチバック風の雰囲気が演出されているのも特筆すべき点。
こんな感じでちょっとした段差が設けられ、そのためクーペ風に見えるわけですね。
そのほかにもデザイン的見どころは多く、一見して平坦に見えるボンネットにもこういったプレスラインが入り、しかも「折り曲げる角度」が先端にゆくほど尖っていて・・・。
前の方では「つまみ上げた」かのような形状に。
そしてサイドだとホイールアーチの下からプレスラインが上に向かって伸びはじめ・・・。
ドア中央あたりまで(その角度が緩やかになりながら)続いてゆきます。
ちなみにこの「上に上がってゆくライン」はトヨタとレクサスが好んで用いるもので、GR86やレクサスIS、プリウスで顕著だと思います。
そしてリアフェンダー前にももう一本の「上に向かって上がってゆく」ラインが組み込まれているのですが、こちらは明確なエッジを持たず、ゆるやかな弧を描くパネルによって再現されています。※そしてサイドアンダーのグロスブラックのパーツに設けられた面構成ともシンクロしている
ちなみにドアやリアフェンダー上部も「なにもない、ツルっとした」面に見えるものの、実はわずかな折り目が入ります(風景の映り込みが途切れているあたり。なお、サイドウインドウの下辺のラインが波打っていることもわかるが、これもトヨタが腐心した部分である)。
こういったところを見ると、クラウンスポーツは非常に練り込まれたデザインを持っていて、よってこれを最大限に楽しむのであれば、濃色系ボディカラーを選んだほうがいいのかもしれません(おそらく、もっともこういった工夫がよく分かるのはエモーショナルレッドIIIであろう)。
そのほか、ボクはクラウンスポーツのこういったところに注目した
なお、クラウンスポーツは見どころ満載のクルマであり、ほかに注意を惹かれたのはまず「ピクトグラムがあちこちに潜んでいること」。
いわゆるユニバーサルデザインの一環ということなのでしょうね。
そして納車されて初めて気づいたのが「運転席左右のドア内張りの色が違う」ということ(製造ミスではない)。
たとえば運転席のドアインナーパネルはブラックですが・・・。
助手席側はベージュ。
「左右色違い」は古今東西のクルマ含めてかなり珍しく、その意味でもクラウンスポーツはかなりアバンギャルドなクルマだと言ってよさそうです。
ちなみにアームレストは(一部の冷蔵庫のように)左右どちらからでも開閉が可能。
使用されるマットゴールドのパーツもいい感じですね。
そしてゴールドはこういったパイピングにも。
ステアリングホイールのステッチにもゴールドっぽいカラーが使用されています(糸が太く、輸入車に多いクロス仕上げではない)。
反面、グロス仕上げのパーツ(センターコンソール上面)はパネル表面の均一性が感じられず、ちょっと安っぽい印象も。
加えて(シートはじめ内装各部に)使用されるレザーの質感もいまひとつ(合成レザーっぽい感じで、しっとりと手に馴染むような感覚がない)であるように感じますが、これらはすぐに慣れて気にならなくなるかもしれません。
その他の画像はFacebookページのアルバム「トヨタ クラウンスポーツ(190枚)」に保存中。
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