| 骨の髄までハイパーカー |
さて、女流スーパーカー系ユーチューバー、スーパーカーブロンディさんが「アストンマーティン・ヴァルハラ」のレビューを公開。
ヴァルハラは「ヴァルキリー」「ヴァルキリーAMR」に続くアストンマーティン第三のハイパーカーで、その価格は1億5000万円、出力は1000馬力という驚愕の数字が並びます。
限定台数は世界で500台に絞られ、日本での購入予定者は現在15人、そして購入の際は4000万円の保証金が必要だと報じられています。
なお、ヴァルハラ(Valhalla)という名称はヴァルキリー同様に北欧神話に因んだもので、北欧神話の主神であるオーディンの宮殿を指し、「ヴァルキリー(ワルキューレ)」は北欧神話に登場する半神の名称。
神話の中でヴァルキリーは死者の魂を「ヴァルハラ」へ運ぶ、とされています。
加えて「ヴァンテージ」「ヴァンキッシュ」「ヴァルカン」等と同様、「V」で始まるところはほかのアストンマーティンとの共通性が感じられる部分ですね。
1台1.5億、1000馬力、500台限定のアストン・マーティン”ヴァルハラ”の細部はこうなっている!日本での購入者は15人、保証金は4000万円
現存するヴァルハラは世界に4台
そんなヴァルハラですが、現在の予定だと納車は来年から。
ただし007最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」の撮影に使用するため4台だけが製作されており、今回登場するのはそのうちの1台(No.3)。
まずはこんな感じでトレーラーに乗せて運ばれてきますが、ジャバラ式のカーテンが付いたコンテナがそのまま積車から降ろされていて、このあたりはその国が使用する車体制作会社によって異なるところですね(日本だとこの形式は見たことがない)。
これがアストンマーティン・ヴァルハラ。
布団とセンターにあるでっかいNACAダクトが印象的です。
車高があまりに低く、しかしリフターが装着されていないようで、板を何枚も重ねてヴァルハラの下を擦らないようにしています。
そして出てきたヴァルハラ。
そのルックスはヴァルキリーに準ずるもの。
リアはヴァルキリーに比較して「すっきり」していますが、これはNASAの有する新技術「フレックスフォイル」を採用したリアウイングを使用しているため。
これはカーボンファイバーの表面を「曲げる」ことで連続的にダウンフォースを変化させることができ、ドラッグ、乱流、風切り音を最小限に抑えることができるうえ、従来のアクティブエアロシステムが持つ、ウイングの角度を変更するためのデバイスが不要になるとされています。
ホイールはセンターロック。
ドアミラーはなく、代わりに「カメラ」がフェンダー内部に装着されます。
「ディへドラル」ドア採用。
開けたときに目に入るドア底面には「HAND BUILT IN ENGLAND BY ASTON MARTIN」。
アストンマーティン・ヴァルハラのインテリアはこうなっている
サイドシルはかなり高く分厚い構造ですが、ルーフごとドアが開くこと、ドアを開くとフロアの足元部分が大きく内側にえぐれているため、乗降はさほどきつくないようです。
ステアリングホイールは非常にシンプル(心拍数を計測できる)。
インフォテイメントシステムはなく、オーナーは自身のスマートフォンを車両に統合し、それをインフォテイメントシステムがわりに使用するようですね。
センタートンネルは非常に細く、かつシンプル。
リアバルクヘッドは完全に塞がれていて後方を目視できませんが、リアに取り付けられたカメラの映像を車内に映し出せる構造を持っています。
VIA: Supercar Blondie - YouTube