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アストンマーティンが6月27日に今後の5カ年計画を発表予定!新会長の方針がようやく安定し、「超高級」「F1と直結」という方向性にて経営が進められるもよう

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| この調子だとアストンマーティンは「急回復」するかもしれない |

そしておそらく、全体的に価格帯がぐっと引き上げられることになりそうだ

さて、アストンマーティンが6月27日に「今後5年間の新車計画とその詳細を公開する」とコメント。

これに先駆けいくつかの情報が公開されていますが、注目すべきは「2026年にアストンマーティン初のEVを発売する」ということ。

ちなみにアストンマーティンは前々CEOであるアンディ・パーマー氏の時代にピュアエレクトリックセダン「ラピード」を開発しており、155台のみの限定生産を予定していたものの、この計画は棚上げとなってしまい、そこから”仕切り直されて”発売されるのが今回話に出ている新型EVです。

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アストンマーティン「EVを欲しがる客はあまりいない」

アストンマーティン会長、ローレンス・ストロール氏によれば「ピュアエレクトリック版のアストンマーティンを欲しいという顧客はあまりいません」。

たしかにこれは理解ができる話であり、ラピード発表当時も155台の生産枠がなかなか埋まらず、よって「ラピードを購入すれば、(大人気で生産枠が逼迫していた)ヴァルキリーを購入できる確率が上がる」といったセールストークが展開されたほど。

つまりはそれくらい「ハイパフォーマンスカーブランドとEV」との相性はよくないわけですが、それでもアストンマーティンは一部の顧客のために新しくEVを提供することを決め、この新型EVはラピードとは異なる新設計のプラットフォームを採用することになるものの、先日「3番めの株主になった」中国の吉利汽車はこの計画やパーツ供給には加わらないと報じられています。

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この新型EVにつき、アストンマーティンにてチーフテクニカルオフィサーを努めるロベルト・フェデリ氏によれば、「私たちは異なるターゲットを持っていることがおわかりでしょう。電気自動車を作る目的はパワートレインではなく、新しいビークルダイナミクスであるというのが私たちの考えです。そのため、私たちは独自のロードマップを考えています」。

これはつまり、「エレクトリックパワートレーンを採用することで環境負荷を低減する」ことが目的ではなく、「エレクトリックパワートレーンにしかできないパフォーマンスを追求する」ということになり、つまりはBMWと同様の方向性であるとも考えられ、となるとアストンマーティン初のEVは「ラピードのような安楽なサルーン」ではなく、過激な加速とコーナリング性能を備えるハイパフォーマンスカーとなるかもしれませんね。

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アストンマーティンはまだまだガソリンエンジンを継続

ピュアエレクトリックカーを発売する一方、アストンマーティンはガソリンエンジンを存続させるといい、しかしこれは「ガソリンエンジンオンリー」ではなくプラグインハイブリッドが主な構成となるもよう。

これらについても6月27日に発表されるそうですが、登場が予想されるのは次世代ヴァンテージとDBS、そしてヴァルハラが主な候補となり、やはり「エレクトリック化」によってこれまでにない強力なパフォーマンスを誇ることになるものと思われます。

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そしてちょっと興味深いのは、ローレンス・ストロール氏が「重要なのは販売ボリューム(台数)ではなく利益なのです」と述べていること。※同氏は、前経営陣が新工場への投資によって販売台数の増加を目指したことについて、「私ならそうしなかった」とコメントしたことがある

つまり1台あたりの利益を向上させることが種目的であり、台数を追求しないということになりますが、さらに付け加えたのが「それこそがラグジュアリーなのです」。

そして同氏は「私のビジョンと(夢は)、アストンマーティンが高性能と結びついた超高級車となること、そしてF1からマーケティングと技術を取り入れることです」と語っており、これらについては現在徐々に現実のものとなっているように感じます。※個人的には、ボンドカーとしての協賛を継続するかどうかが気になる

具体的にはDBX707のような「超」ハイパフォーマンスそしてラグジュアリーなSUVの成功、そしてF1における目覚ましい活躍といったところですが、アストンマーティンの今後のさらなる躍進に期待したいところでもありますね。

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参照:CARBUZZ

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