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ベントレーが70年前の高性能クーペ、タイプRコンチネンタルにインスパイアされたコンチネンタルGTをワンオフ製作!新旧コンチネンタルがここに並ぶ

ベントレーが70年前の高性能クーペ、タイプRコンチネンタルにインスパイアされたコンチネンタルGTをワンオフ製作!新旧コンチネンタルがここに並ぶ

| コンチネンタルGTアズールは内装、外装ともに初代コンチネンタルの使用を強く意識 |

初代コンチネンタルは当時としては破格の性能を誇るクーペだった

さて、ベントレーのパーソナリゼーション&コーチビルド部門「マリナー」では様々なカスタムやワンオフモデルを手掛けますが、今回は1953年に高性能グランドツアラーとして誕生した初代コンチネンタルをモチーフにした、ワンオフのコンチネンタルGTアズールを発表。

そのモチーフとは誕生から70周年を迎えたR-Type コンチネンタル(JAS949)で、まさに上の画像でコンチネンタルGTアズールの横に並ぶ固体そのものです。

70年にわたるクラフツマンシップ、デザイン、イノベーションがここに集約される

なお、このR-Type コンチネンタル(JAS949)はベントレーが所有する固体だそうですが、今回のコンチネンタルGTアズールはその誕生70周年を記念してベントレーの歴史における重要なスタイルアイコンの1つを称えるために作られたもの。

JAS 949は、これまでに製造されたR Type コンチネンタル(わずか208台)のうちの1台だとされ、コンチネンタルGTアズールともども、1950年代のアイコンを21世紀に再現したロンドンのランドマーク、ロンドン南部のベターシー・パワーステーションにて撮影されることに。

R-Type コンチネンタルは、1952年に発売された当時、4人乗りの高級サルーンとして世界最速を誇っており、このクルマの3つの主要なデザインライン(フロントホイールからのパワーライン、リアハンチ、ルーフライン)は、2003年の初代コンチネンタルGT、そしてそれ以降のすべてのコンチネンタルGTのインスピレーションとして今も息づいています。

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そこでマリナーはR-Type コンチネンタルの誕生70周年を記念し、ベントレーが所有する43台のヘリテージコレクションに所蔵されていたこの個体をモチーフとして選ぶことになりますが、このJAS 949はベントレーが2001年に買い戻したもので、その後徹底的な整備を受け、現在でも動態保存されているのだそう。

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ルーツを辿ってみると、このR-Type コンチネンタルは1953年12月、最初のオーナーであるスイスのローランド・グエニン博士に引き渡され、アイボリー、レッド・インテリア、マニュアル・ギアボックスという仕様にて納車され、これはオリジナルの4.6リッター・エンジンとともに今日まで受け継がれています。

JAS 949に最も近い仕様を現代に再現するため、ベントレーは最新のコンチネンタルGTアズールを、1950年代のヘリテージペイントカラーを忠実に再現したオールドイングリッシュホワイトにてハンドペイントしており、さらにはR-Type コンチネンタルに印象を近づけるため、マトリクスグリルを含む明るいクローム仕上げパーツが装着済み。

JAS 949は(当時のクルマなので)16インチのホイールを履いていますが、コンチネンタルGTアズールでは、オリジナルと同じようにブラックとポリッシュ仕上げを施した(現代のクルマまので)22インチのハンドフィニッシュホイールを履いています。

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R-Type コンチネンタル、コンチネンタルGTのインテリアも高い共通性を誇る

コンチネンタルGTのインテリアにおいてもR-Type コンチネンタルの意匠が存分に再現されており、クリケットボールレザーを使用することでドライバーとパッセンジャーに心地よく、深く、豊かな伝統の感触を与え、キャビン内のデザインを損なわないよう、ベルーガレザーには手作業で施されたパイピングによってアクセントが与えられることに。

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さらに、バーウォルナット材はオープンポアのまま、JAS 949のパテント仕上げに近い質感を実現していますが、オープンポア単板は、最高品質の素材のみを厳選して3層の極薄ラッカーで塗装されており、その厚さはわずか0.1mm。

そのほかR-Type コンチネンタルのインテリアを再現するためにボックスウッドのインレイを施したオーストラリア産のストレートグレインベニアが使用され、リッチゴールドのベントレー・マリナー・オーバーレイにて仕上げられるなど随所に職人のこだわりが見られます。

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こちらはR-Type コンチネンタルのインテリア。

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R-Type コンチネンタルは、R Type サルーンをベースとして製作されたクーペであり、搭載される4,566cc直列6気筒エンジンの出力は140bhpから153bhpに引き上げられ、トランスミッションではファイナルドライブ比が高められるなど運動性能の向上が測られており、プロトタイプのOLG 490(愛称オルガ)は、パリ近郊のバンク付きサーキット、モンレヘリを5周して平均時速118.75マイル(ベストラップは120マイル弱)をマークしたという記録が残ります。

さらには目標重量を達成するため、コーチビルダーであるHJマリナーは、ボディワーク、ウィンドウフレーム、ウィンドスクリーン周囲、バックライト、シートフレーム、バンパーをアルミニウムで製作したほか、当時2トンのクルマを時速115マイルで走らせることができるロードタイヤが存在しなかったため、ダンロップのミディアムディスタンス・トラック(レース)タイヤが指定されるなど、何から何までもが特殊なクルマであったようですね。

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最初の生産モデルは1952年6月にオーナーのもとに届けられ、1955年の生産終了までに208台のRタイプ・コンチネンタルが作られることになり、そのうち193台はHJマリナーによってボディが架装されたそうですが、ほかにはパーク・ウォード(ドロップヘッド4台、クーペ2台)、フラネー(5台)、グラバー(3台)、ファリーナ(1台)製のボディも存在するのだそう。

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なお、今回製作されたワンオフのコンチネンタルGTは販売用ではなくベントレーが所有するとアナウンスされており、当面はプレス向けに貸し出しがなされるようですね。

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参照:Bentley

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