| 吉利汽車、ボルボと兄弟車となり、中国生産になるのは間違いなさそうだ |
ロータスの新型SUVと見られるプロトタイプが走行テストを開始。
ちなみに外観はロータスの親会社、吉利汽車傘下のブランド「Lynk&Co.」から発売しているSUV、”01”そのものですが、これがロータスの新型SUVだと言われているのは、目撃された場所がロータス本社所在地、ヘセル付近だから。
なお、こちはらぼくが中国で見てきたLynk&Co."02"。
まだまだロータスのSUVについては謎が多い
ロータスのSUVについては、ロータスが吉利汽車傘下に入る前から話が出ており、当時はまた別の中国企業との合弁にて生産されるという話も。
その際は「超軽量、サーキット最速SUV」というよくわからないコンセプトでしたが、アメリカが仮想敵国であるためか、英国製品が好まれる中国市場向けに投入されるという前提で開発が進められています。
その後いったんロータスからはSUVの話が消え、さらに後になってロータスが吉利汽車に買収されることになったわけですね。
そこで再び吉利汽車傘下にあるボルボ、Lynk&Co.のリソースを活用してロータスのSUVを開発しようということになり、つまりは当初の「最軽量、サーキット最速SUV」というコンセプトはリセットされ、ロータス初のSUVは「ボルボXC40、Lynk&Coの兄弟車として」開発されることに。※XC60/90との兄弟車になるという話もある
なお、2017年10月にはロータスが新型SUVのデザインについてパテントを出願していますが、このときはまだ吉利汽車に買収された「5ヶ月後」。
よって当時はまだXC40、もしくはXC60/90との兄弟車ということも具体的に決まっていなかったと思われ、ここからデザインが変更される可能性も。
ロータスSUVのパテント登録完了。ロータスらしいデザイン、そして空力重視の様子も
今のところロータスのSUVについては「テストを始めたばかり」であり詳細はわかりませんが、試作車にはハイブリッドモデルであることを表すステッカーが貼られ、ロータスの新型SUVはハイブリッドになるであろうこと、そしてステッカーには中国語が見えるため、開発には中国側スタッフも携わっていることもわかります。
生産については吉利汽車の持つ中国工場になると思われ、おそらくはロータスにとって初のSUVであるとともに、「初の中国生産車」になると思われます。
現時点ではこの新型SUVが日本に入ってくるかどうかはわからないものの、入ってくるとしても(生産拠点は中国しかないと思われるので)中国製ということになりそうですね。
VIA:CARSCOOPS
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ロータス「スポーツカーの生産は継続して英国で。だがSUVはそれ以外になる」→SUV発売がほぼ確実に(2017/10)
ロータスCEO、ジャン・マルク・ゲールズ氏が語ったところによると、「ロータスのスポーツカーはイギリス(ノーフォーク)で生産を続けるが、SUVに関してはイギリス以外で作る可能性もある」とのこと。
現在ロータスは中国の吉利汽車傘下にあり、それはボルボと同じ。
ロータスSUVは「他にはない、軽量でエアロダイナミクスが優れた」ものに
吉利汽車も当然ながらロータスの強みを最大限に活かすために買収しているので、ロータスブランドを活用して販売を最大限に伸ばす意向を持っていると思われます。
そのために「もっとも手っ取り早い」のはSUVの発売で(スポーツカーセグメントは過密となっており、ロータスがそこで今すぐ存在感を強めるのは難しい。であればSUVセグメントへと新規参入したほうが販売を”積み上げ”しやすいと思われる)、となるとボルボや吉利の工場、もしくは今後を睨んで新しく工場を建て、そこで「グループの車を」まとめて作るほうが良いのかもしれません。
実際のところロータスCEOも「我々は常にスポーツカーを作ってきた。だが、今は新しいジャンルを狙っている。つまりSUVだが、SUVセグメントも変わってきていて、なにも大きな車だけがSUVだというわけではなくなり、より細分化されてきた。そこには我々のようなメーカーが受け入れられるスペースもあるはずだ」と語っています。
加えて「他にはない、軽量でエアロダイナミクスに優れたSUVになる」と語り、以前よりロータスが目指してきた「サーキット最速SUV」がようやく実現することになるのかもしれませんね。
なお、SUVについてここまで具体的な話が出た(しかもロータスCEOによって語られた)のは初めてだと思われます。