| カスタムにかかったのは1000時間。これ以上カスタムされたセナは今のところ存在しない |
イギリス在住、イケメンユーチューバーのMrJWW氏が「もっともカスタムされた」マクラーレン・セナを紹介。
撮影場所はマクラーレン本社前となり、納車前の車両を収めたようですね。
マクラーレンはフェラーリ、ランボルギーニに比較して後発ですが、そのぶん後発にしかできないことに取り組んでいるのがひとつの特徴。
「スーパースポーツ」のみの生産に特化し、カーボンバスタブシャシー(カーボンモノセル)とエンジン、足回りを全車で基本的に統一しているのも「マクラーレンならでは」。
さらにはLEDやカーボンなど、現代ならではの技術を採用することを前提にクルマを新しく設計しているので、そのぶん思い切った設計も可能になっているようです。
マクラーレンはその「不足」を補うためにカスタム部門を用意?
ただしその反面、マクラーレンのクルマは「どれも似たようなものになったり」「フェラーリ=ロッソといったカラー的特徴がない」のもまた事実。
しかしマクラーレンはそれを逆手に取るかのようにカスタムの範囲を広げ、カスタム可能性を常に示唆してきたわけですね。
具体的にはパーソナリゼーション部門「MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)」を用意して顧客の求めに応じて「いかなる要求にも」対応し、様々なイベントにて「こんなカスタムを行った」という例を展示することで、顧客に対し”こんなことまでできるのか”ということをアピール。
その結果、マクラーレンを購入する人の多くがMSOによってカスタムを行い、とくに最上位「アルティメットシリーズ」ではほぼ100%近くがオーダーメイドだと言われます。
さらにオーダーメイドにて車両を制作するには長い時間がかかるので、「すぐに乗れる」マクラーレンのクルマをまた別に買う(つまり二台同時に買う)人も少なくはないようですね。
そんな感じで「カスタムする人の多い」マクラーレンですが、この純正カスタムはマクラーレンにとって大きな収入源となっており、「台数を他社ほど多く販売しなくとも」上述の共通化と相まって利益が出やすい構造となっているようです。
そういったこともあってスーパーカーメーカーのみならず、他メーカーもマクラーレンのビジネスモデルを参考に「純正カスタム」に力を入れているのが現在の状況ですが、今回のセナを見てゆくことにしましょう。
「もっともカスタムされた」マクラーレン・セナはこうなっている
そして今回のマクラーレン・セナですが、マクラーレンがこのカスタムにかけたのは1000時間。
先日公開された、「車両を一旦分解し、そしてパーツをリビルトもしくは製作し、再度組み上げた」F1にかかったのが3000時間だとされているので、新車であるセナのカスタムに1000時間かかったということがいかに「異例」であるかがわかろうというもの。
まずボディは一見してグリーンに見えるものの、これはカーボン地の上にクリアグリーンをペイントしています。
この”カーボンの織り目が見える”ボディパネルの制作にも相当な時間がかかっていそうですね。
カーボン表面はこんな感じ。
フロントにある「McLaren」エンブレムは、他モデルのようなバッジではなくステッカー。
これはポルシェ911GT3系と同じく、軽量化を優先させたものだと思われます。
そしてアクセントに使用されるのはイエロー。
ホイールのセンターロックナットのほか、エアを取り入れる「ポッド」、エアロパーツのエッジ等に使用されています。
そしておおよそ目につくパーツはほとんどカーボン。
ホイールのグレーとクリアカーボンとの部分のトーンが見事にマッチ。
ドアミラーのステー、ウインドウのモールまでもがカーボンファイバー製。
サイドステップももちろんカーボン製で、アイルトン・セナのサインを模したグラフィック入り。
シートのシェルまでもがボディと同じクリアグリーン仕上げ。
ステアリングホイールのスポークやセンターコンソールまでカーボン。
パドルもカーボン、そして「+」「-」表示にはイエローが用いられます。
VIA:Mr JWW
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