| ニュルブルクリンクを走ったらどのくらいなのか気になって仕方がない |
マクラーレン・セナがアメリカのヴァージニア・インターナショナル・レースウェイ(VIR)にてコースレコードを樹立。
これはCar and Driverの年例行事”ライトニングラップ”にで計測されたもので、そのタイムは2:34.9。
数字だけ見てもどれだけ速いのかわからないと思いますが、ニュルブルクリンクで現在二番目というラップタイムを誇る、そしてこれまでの同サーキットにおけるレコードホルダーであったポルシェ911GT2 RSが2:37.80といえば、その速さが理解できると思います。
ヴァージニア・インターナショナル・レースウェイでのランキングはこうなっている
フォードGTが発売された時、それまでのレコードホルダーだったポルシェ918スパイダーの記録を塗り替えて「コースレコードを(フォードGTが)樹立した」という発表がなされていますが、その後どんどん記録が塗り替えられ、そのフォードGTは現在7位、ポルシェ918スパイダーは現在8位(時が経つのは早いな・・・)。
ここでそのランキングを見てみましょう。
ヴァージニア・インターナショナル・レースウェイ ラップタイムTOP20 1.マクラーレン・セナ・・・2:34.9 2.ポルシェ911GT2 RS・・・2:37.80 3.シボレー・コルベットZR1・・・2:39.50 4.マクラーレン・・・2:39.70 5.ダッジ・ヴァイパーACR・・・2:40.2 6.シボレー・コルベットZ06・・・2:41.32 7.フォードGT・・・2:43.00 8.ポルシェ918スパイダー・・・2:43.10 9.メルセデス・ベンツAMG GT R・・・2:43.40 10.ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ・・・2:44.00 11.フェラーリ488GTB・・・2:45.10 12.シボレー・カマロZL1 1LE・・・2:45.70 13.マクラーレン650Sスパイダー・・・2:45.80 14.ポルシェ911ターボS・・・2:46.80 15.ポルシェ911GT3 RS・・・2:47.00 16.ポルシェ911GT3・・・2:47.00 17.シボレー・コルベット・グランスポーツ・・・2:47.10 18.マクラーレン570S・・・2:47.40 19.ランボルギーニ・ウラカン・・・2:47.50 20.日産GT-R Nismo・・・2:49.40 |
マクラーレン・セナはこういったクルマ
マクラーレン・セナは限定500台、その価格はおよそ1億円というクルマ。
マクラーレン得意の「カーボン・モノセル」バスタブシャシーに4リッターV8ツインターボエンジンを載せ、800馬力を発生するハイパーカー。
マクラーレンがその前に発売したハイパーカー、「P1」と異なるのはハイブリッドシステムを持たないことで、これによって車体重量を抑える(1,374キロ)ことに成功しています。
その巨大なリアウイングは「ダウンフォース」発生を狙ったもので、最大で800kgものエフェクトを発生。
そのほか、フロントバンパー等に「ポッド」と呼ばれるアクティブエアロシステムを採用していることも特徴のひとつ。
マクラーレン・セナは、とにかく不要なものを削って削って削りまくったクルマであり、一方で速く走るための装備は(ウイングやポッドのように)躊躇なく加えたという、妥協なしにサーキットでの速さだけを追求したクルマ。
その妥協のなさはオプションにも現れ、「ドリンクボトル」は78万円のオプション、とも言われます(走行中にボトルを持つ余裕など無いので、ストローを加えてボタンを押すと、電動でドリンクがその妥協のなさはオプションにも現れ、「ドリンクボトル」は78万円のオプション、とも言われます(走行中にボトルを持つ余裕など無いので、ストローをくわえてボタンを押すと、電動でドリンクが供給される)。
なお、マクラーレンはフェラーリとともに、「ニュルブルクリンクに挑戦しない」スポーツカーメーカー。
もし挑戦したならば今回のヴァージニア・インターナショナル・レースウェイ同様に相当な記録が出るものと思われますが、なぜか公的にはチャレンジせず、よって残ったタイムは個人もしくはカーメディアがアタックしたもののみとなっています。
VIA:Car And Driver