| なぜかマクラーレンはまだ正式にこれを発表していない |
先日より話題となっているマクラーレン・セナGTRをベースにした最新限定モデル「セナ・カンナム」。
マクラーレン・セナGTRそのものは75台のみが生産され、公道走行不可、サーキット走行のみが可能な限定モデルです。
このセナGTRをマクラーレン自らが「公道走行可能な」仕様へとコンバートしたのがセナ・カンナムということになりますが、これはウワサによると3台限定。
ちなみにマクラーレンは「P1」においてもサーキット走行専用モデル「P1 GTR」を発売していますが、こちらにもマクラーレンが公道走行可能な仕様へと変更した「P1 LM」が5台のみ存在しています。
マクラーレンがサーキット専用「セナGTR」のスペックを公開。思ったよりもセナとの差異は小さく、しかし「F1マシンを除けばこれより速いクルマはない」
マクラーレン・セナはもともと「レーシングカーに極めて近い」
なお、マクラーレンP1の価格が約1億円であったのに対し、マクラーレンP1 GTRの価格は約3億4000万円。
一方、セナの価格もやはり約1億円ですが、セナGTRの価格は1億6000万円程度という設定です。
つまりは同じように「サーキット専用」であってもセナGTRはP1 GTRの半額にとどまっていて、これはつまり「セナがもともとサーキット志向が強く、よってサーキット専用モデルとするにあたり改造するところが少ない」ということなのかもしれません。
そして今回のセナ・カンナムですが、これについては今のところマクラーレンからの公式発表が一切無い状態。
画像を見ると通常のセナと構造上の変わりは無いように見えまするものの、ボディ全体がマクラーレンのブランドカラーであるオレンジに塗られ、そしてフロントスプリッターのセンターやドアミラーなどにシルバーのアクセントが入っていることがわかります。
これら画像は実際にマクラーレン・セナ・カンナムの納車を受ける予定のオーナーがCarsccopsへと提供したものだそうで、まずはマクラーレンディーラーに到着したところを捉えています。
ボディサイドには「5」のナンバリング。
テールパイプはクワッド。
パイプの端にはこれまでのマクラーレンに見られないような加工も。
最近のスーパーカー/ハイパーカーにおいては、こういった感じで「テールパイプにこだわる」ものが増えてきたようですね。
スペックについても公表はなく、しかしセナに比較して+25馬力の825馬力に設定されるのでは、というウワサ(これはセナGTRと同じ)。
パフォーマンスについても現時点では判明しておらず、しかしセナの0−100km/h加速2.8秒、最高速度335km/hを超えるのは間違いなさそうですね。
「カンナム」とは?
なお、マクラーレンは過去にも650Sに対して「カンナム」を限定モデルとして設定したことも。
この「カンナム」については”カナディアン-アメリカン・チャレンジカップ(Canadian-American Challenge Cup)”というレースを指しますが、これは1965〜1975年にアメリカそしてカナダにて行われていたレースで、マクラーレン創業者、ブルース・マクラーレンが”初代エルヴァ”M1Aにて出走して勝利を量産したことでも有名(コンストラクターズというくくりでは23連勝を記録)。
ただ、当のブルース・マクラーレンが1970年にカンナム用レーシングカーのテスト中に不遇の事故死を遂げたことでも知られます。
VIA:CARSCOOP