| マクラーレン・エルヴァは「単に720Sのルーフをカットしただけ」のクルマではなかなった |
その多くが「専用」設計となっているようだ
さて、マクラーレン・エルヴァの納車を受け、その内外装などを紹介する動画が登場。
動画を公開しているのはおなじみドラッグレース系ユーチューバー、ドラッグタイムス氏です。
ちなみに納車はこんな感じで行われたようですね。
マクラーレン・エルヴァはマクラーレン最強・最軽量
マクラーレン・エルヴァはセナと同じくマクラーレン最上位の「アルティメット」シリーズに属するハイパーカーで、搭載されるエンジンは4リッターV8ツインターボ/815PS、トランスミッションは7速デュアルクラッチ、そして車体重量は765LTよりも227kg軽く、マクラーレンの発売するロードカーの中では最軽量。
0-60マイル加速は3秒、最高速は322キロというスペックですが、加速・最高速ともに(マクラーレンで)最速ではないのはボディ形状やギア比によるものかもしれません。
なお、スピードテールが最高速追求型、セナがサーキット最速を標榜するのであれば、このエルヴァは「公道において、最高のクルマとドライバーとのコンタクトを実現する」クルマということに。
なお、「エルヴァ」はマクラーレンのかつてのレーシングカーの名を蘇らせたもので、この個体はそのエルヴァに採用されていたオレンジ、そして「マクラーレンでもっとも有名なレーシングカー」のゼッケンである4番を装着しています。
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マクラーレン・エルヴァのディティールはこうなっている
そしてここからがなかなか見ることができない、実際に納車を受けた人にしか説明できないエルヴァのディティール。
まず、エルヴァにはドアノブがないので・・・。
ドアインナーパネルの内側を開けてドアをオープン。
トップを持たないスピードスターということを考慮し、シートには防水加工が施されている、とのこと。
通常のシートベルトの他、ハーネスも装着されます。
ヘッドレスト後ろのスピーカー(オプション)にも防水加工がほどこされているようですね。
そしてシート後方のスピードスターカバーを開くとこんな感じ。
内側はカーボン製となっていて、普段見えないところにヴィジブルカーボンが使用されているのは「さすが」。
給油はここから。
中央には小さなスペースがあり、ここにはヘルメットを一つ収納できます(ヘルメットそのものは2つ付属)。
左右にある丸いドーム状の構造物は「エアフィルター」なのだそう。
ヘルメットを入れるとこう。
そして車内に目を移すと、サイドシル内部に小物入れがあり・・・。
ここにはケース入りのシェードが収まっています。
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社外に目を移し、ホイールを見てみると、ホイールボルトはチタン製。
ブレーキキャリパー内のピストンにもチタンを採用し、極限までの軽量化を図っているようですね。
エキゾーストパイプはナンバープレートの上に2本、その上のリアデッキにまた2本。
そしてこれがエルヴァ特有の装備、AMMS。
フロントバンパー内から吸ったエアをフロントフードから吹き出すことで乗員に走行風が「直撃」しないようにするためのものですが、AMMSを作動させたとしても、相当に風を受けるようですね。
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もちろんヘルメット(ベル製)をかぶれば問題はないものの・・・。
ヘルメットなしだとこんな感じ(ドラッグタイムズ氏の顔が変形している)。
マクラーレン・エルヴァの細部を紹介する動画はこちら
参照:DragTimes