| マクラーレン・セナはもともと非常に希少なクルマではあるが、このセナXPスペシャル・エディションはさらに特別 |
この仕様を持つセナは世界に一台しか存在しない
さて、マクラーレン・セナはそれだけでも希少な存在ですが、今回はそのセナの中でも最も希少性が高い「マクラーレン・セナXPスペシャル・エディション」のうちの一台がオークションサイトにて売りに出されることに。
なお、この「セナXPスペシャル・エディション」は、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)とマクラーレン・ビバリーヒルズとのコラボレーションによって誕生したモデルであり、アイルトン・セナのキャリアを称える3台シリーズとして企画されたもの。
ただしセナXP特別仕様の3台の仕様はそれぞれ異なる
このセナXPスペシャル・エディションは3台それぞれが異なる仕様にて製作されており、もともとはセナのプリプロダクション・プロトタイプとして誕生した個体を市販のために作り直したシリーズで、今回オークションに出品された個体はセナXP ホーム・ビクトリー・エディション(Senna XP Home Victory Edition)と命名されており、この他の2台だとポスト・マローンが所有していた「マスター・オブ・モナコ・エディション」と「ラップ・オブ・ゴッズ・エディション」という構成となっています。
ちなみに1989年のF1メキシコGPにてアイルトン・セナが優勝したことを記念した「セナXP エル・トリオンフォ・アブソルート」もこれらとは別に存在しているもよう。
-
いったんは広報車として使用されたマクラーレン・セナが工場へと戻り、内外装をリビルトされてワンオフの「セナXP エル・トリオンフォ・アブソルート」として生まれ変わる
| これまでにも数々のカスタムされたセナが公開されてきたが、ここまで手間をかけたものは多くない | サイドシルにはセナの姿がエアブラシで描かれる さて、マクラーレンは「セナ」の限定台数500台すべて売 ...
続きを見る
話をセナXP ホーム・ビクトリー・エディションに戻すと、ボディパネルは織り目の見えるエクスポーズドカーボンファイバー、そしてそこへブラジルの国旗をイメージしたグリーンとイエローのアクセントが施されています。
リアウイングにはブラジル国旗があしらわれ、これはアイルトン・セナが1991年にホームレースであるインテルラゴスでF1初優勝を果たしたことを記念している、とのこと。
ブレーキキャリパー、ホイールセンターロックナットほか各部はブラジル国旗カラーにて彩られ、リアウイングのエンドプレートには優勝を示す「1」。
セナXP ホーム・ビクトリー・エディションのインテリアはこうなっている
そしてセナXP ホーム・ビクトリー・エディションのインテリアを見てみると、エクステリア同様にインテリアにもさまざまな工夫が凝らされており、サイドシルにはセナのイラストとサインが再現されています。※ヘッドレストにはブラジル国旗が刺繍されている
カーボンファイバー製のシェルを持つシートにはグリーンレザーを用いたクッションが貼られ、ディヘドラルドアのダンパーはイエロー、そしてステアリングホイールの12時位置にはグリーンとイエローのダブルライン。
そのほかプッシュ・トゥ・ドリンク・システム(競技に使用されるもので、レース中でもドリンクを飲めるもの。ボタンを押すと電動にてチューブを経由してドリンクが補給される)、7スピーカーを装備するBowers & Wilkinsオーディオシステムといったオプションが装着されていることもアナウンスされています。
なお、このマクラーレン・セナXP ホーム・ビクトリー・エディションは走行わずか455マイル(732km)に
止まっているといい「新車同様」と考えていいのかも。
文字通りのワンオフ仕様であり、そしてプリプロダクションモデルをマクラーレンがカスタムしたという経緯を考慮するに「非常に価値が高い」クルマだということになり、いかに価格が上昇しようとも手に入れるだけの価値がありそうですね。
マクラーレン セナXP ホーム・ビクトリー・エディションを紹介する動画はこちら
合わせて読みたい、マクラーレン・セナ関連投稿
-
走行わずか65km、美しいブルーのマクラーレン・セナGTRが販売中!その価格2億1500万円、なんと新車価格の1.4倍
| 日本語のラベルが付いているところを見るに、最初に日本で納車された個体なのかも | それにしてもこのエアロパッケージの過激さには驚かされる マクラーレン正規ディーラー、マクラーレン・フィラデルフィア ...
続きを見る
-
セナLM風にカスタムされたマクラーレン・セナが登場!内外装がオシャレに仕上げられた特別仕様
| ここまでシックに仕上げられたマクラーレン・セナも珍しい | なかなかこのカラーリングは凡人には思いつかない さて、マクラーレン・セナは500台のみが製造されるハイパーカーですが、そのうち20台は「 ...
続きを見る
-
マクラーレン・セナは現在最低でも27台が売りに出されている!さらに「セナGTR」の相場は新車価格を割り込み、やはりそのデザインがネックなのか・・・
| セナは「台数が多い」「デザインがイマイチ」「720Sとコンポーネントがほぼ一緒」という三重苦を背負っている | ただ、マクラーレン全般に価格が低いというわけではない さて、マクラーレンが発売したハ ...
続きを見る