
| さすがにここまで高層階にスーパーカー/ハイパーカーを運び込んだ例は聞いたことがない |
同じ空間で毎日このクルマを眺めることができるのは至福としかいいようがない
さて、オーストラリアの実業家が自身の所有するマクラーレン・セナGTRを(もちろん自身の)タワマンの部屋にクレーンで運び込んだというニュース。
この実業家の名はエイドリアン・ポーテリ氏といい、オーストラリアのエキシビション・ストリートにあるサファイア・バイ・ザ・ガーデンズ(タワーマンション)の57階に所有する自身の部屋にマクラーレン・セナGTRを搬入したのだそう。
そしてこのタワーマンションには「自動車専用エレベーター」が存在しないため、外に設置したクレーンを使用し、建物の外側からセナGTRを運び入れたわけですね。
マクラーレン・セナGTRはこうやってタワマンに運び込まれた
そこでこのマクラーレン・セナGTR(マールボロ・カラーにペイントされている)搬入の様子を見てみたいと思いますが、まずは車体をこういった土台にガッチリ固定。

真ん中のサングラスの人がエイドリアン・ポーテリ氏。
今回の搬入作業に際しては多くの見物人が集まり、見物人そして作業にあたってくれた人たちとも一緒に記念撮影を行っています。

そしてクルマを吊り上げ・・・。

どんどん上昇してゆくマクラーレン・セナGTR。

さらに上昇。

このタワマンは「ツインタワー」となっているようで、隣のビルに設置した(白い骨格を持つ)クレーンを利用しているようですね。

おそらくはまだ(これらのビルやタワーマンションが)建設中のため、このクレーンが設置されているのだと思われますが、もし今回の作業のためにこのクレーンを(自分のコストで)設置したのだとすれば、とんでもなくお金がかかったに違いありません。※もしこれを運び出そうとすれば、これまたとんでもないお金がかかりそう

そしてタワマン側のスタッフがこれをキャッチし・・・。

無事に搬入成功。
ちなみにこの部屋は2600万ドル(現在の為替レートで約35億円)なのだそう。

この部屋の内装はこれから仕上げるのだと思われますが、ここはオフィスの一部としても活用し、このマクラーレン・セナGTRはその社員や来客を喜ばせることになりそうですね(ボディサイドには企業のロゴらしきステッカーが貼ってある)。
なぜ億万長者はマクラーレン・セナGTRをタワマンの自室へ?
そこで気になるのが、なぜこのエイドリアン・ポーテリ氏が自身のマクラーレン・セナGTRをタワマンの自室に運び入れたのか。
これについて同氏は「どうせ運転できないのなら、アートとして飾ることにした」と語っています。
マクラーレン・セナGTRは(公道走行可能な)セナのオーナーを対象に発売された、サーキット走行専用のハードコアモデルであり、このクルマは「公道走行が(法的に登録できる要件を備えていないので)不可能」。※ただし公道走行が可能な仕様=セナGTR LMにコンバートすることもできる

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よって、公道を走らせることができないのであれば自室に飾っておこうということになったわけですが、さすがに億万長者はスケールが違う、といった感じです。
参考までに、マクラーレン・セナは4リッターV8ツインターボエンジンを搭載して825馬力を発生し、車体重量はわずか1,180kgにとどまるというハイパーカー。
マクラーレンいわく「マクラーレンがこれまで製造したすべての車両において、このセナGTRよりも速いクルマはF1マシンしかない」とのことで、生産台数はわずか75台、新車価格は1億6000万円を誇ります。