ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300＋が3台一気に納車！なんと同じディーラーから3人の顧客のもとへ

｜ 30台限定のうちの3台がここに揃う ｜

ブガッティにしては珍しくカスタムの幅が極端に小さい

さて、ブガッティは発売したモデルから順に製造を行っており、ちょっと前にはディーヴォを全数作り終え、その後はピュールスポールの生産にかかり、現在はシロン・スーパースポーツ300＋を生産中。

そして昨年秋には30台限定のうちの最初の8台の（シロン・スーパースポーツ300＋の）納車を開始するとアナウンスしており、今回は追加で3台が納車されたもよう。

この3台のシロン・スーパースポーツ300＋はすべて同じディーラーへ

ちょっと驚くのは、今回の3台がすべて同じディーラーを通じて顧客へと納車されるということで、そのディーラーとはロンドンにあるH.R.オーウェン。

このディーラーはほかにロールスロイス等の高級車を販売しており、顧客には富裕層がずらりと並んでいるのだと思われます。

なお、ブガッティというと高度なカスタマイズが可能であり、自分のみの仕様を作り上げることが可能なことで知られますが、このシロン・スーパースポーツ300＋についてはカラーリングや基本仕様が決まっており、オーナーが選択できるオプションといえば「スカイビュー（ルーフの一部がガラスになる）」くらい。※3台のうち1台のみにこれが装着されている

ボディカラーはダーク仕上げのカーボンファイバー、そしてオレンジのラインが入りますが、これは2019年9月に最高速度304.77 mph（490.484 km/h）をマークしたシロン・スーパースポーツ300＋そのものと同じカラーリングで、さらにはヴェイロンが当時の世界最速記録である408.84キロを達成した記念にて発売したヴェイロン・ヴィテッセWRC（ワールド・レコード・カー）とも同じ色使いです（ただし塗り分け方は異なる）。

それを考えると、このブラックとオレンジという組み合わせはブガッティにとっての「勝利を意味するカラー」ということなのかもしれませんね。

上述の通り、ブガッティというと「高度なカスタマイズ」がひとつのウリではあるものの、このカラーリングは「世界最速の象徴」でもあり、これだけ並ぶとやっぱり壮観。

そしてオーナーさん同氏も張り合うのではなく、奇妙な連帯感で結ばれるのかもしれません。

ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300＋はこんなクルマ

このブガッティ・シロン・スーパースポーツは上述の通り時速490キロ以上を記録したクルマですが、これは304.77マイルに相当し、「史上はじめて公式に300マイルを突破した自動車」。

その記録は（ギネスではなく）認証機関のTUVによって確認されていますが、これを達成するにあたってブガッティはエンジン出力を通常の1500馬力から1600馬力へと増加させ、さらには25センチもテールを延長しています。

この延長はもちろん高速安定性を狙ったものですが、かわりに俊敏にコーナーを駆け抜けることを諦め、「最高速に特化」したシリーズ。

なお、ブガッティは「コーナリングと最高速とを一台のクルマで両立することはできない」と語っており、最高速はこのシロン・スーパースポーツ300＋にて、そしてコーナリングはシロン・ピュールスポール（ピュアスポーツ）にて追求する、という方針を採用しています。

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