Image:Mate Rimac(Facebook)
| もともとクルマは「走るため」に設計されている |
クルマを長期保管することで生じる「弊害」も
さて、ブガッティ・リマックCEO、メイト・リマック氏が自身の公式Facebookページにて、短い動画によるメッセージを発信。
その内容はシンプルに「もっとクルマの運転を楽しもう」というものです。
クルマ好きは自分のクルマを大切にしすぎる悪い癖がある
クルマ好きにとって、「価値のあるものを傷つけたり、摩耗させたくない」という気持ちはいたって自然なものであり、それはクルマの値段に関係なく存在するもので、当然ながら愛車に対しては気を使いたくなるのは理解できるところ。
しかし、よくあるのは、適切「以上の」メンテナンスや洗車を行うことにより、ほとんどクルマを「宝物のように扱ってしまう」パターンです。
その場合、クルマはガレージで綺麗に保たれ、ほとんど動かされることがなく、まるで「ガレージクイーン(またはキング)」のような存在になってしまうという例ですね。
メイト・リマックは「ハイパーカーを日常使い」
そして今回、このような考え方や状況についてブガッティ・リマックCEO、メイト・リマック氏が「自分の思うところ」をメッセージとして発信していて、その要点は単純に「もっとクルマを運転し、て楽しんでほしい」。
彼は自分が実際にそれを実践していることを示しており、例えば「数億円の」リマック・ネヴェーラやブガッティ・トゥールビヨンを示しつつ、「それらのクルマを実際に運転しています。さらには、食料品の買い物に行くためにそれらのクルマを使い、普通の駐車場に停め、少し汚れても気にせずにクルマに乗り込みます」とも。
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彼の個人的な「日常の足」であるE39型BMW M5も同様に扱われているといい、メイト・リマック氏は「クルマを完璧に保つことや、常に再販価値を気にすることは、自分の人生を味気ないものにする」と述べ、クルマが本来作られた目的について言及しているわけですね。
Image:Rimac
クルマは高価であるため、大切に扱いたくなる気持ちも理解できますが、実際にはクルマは「使ってこそ価値を発揮する」。
何千万円も支払って手に入れたものがただガレージに眠っているだけで使われないのは意味がなく、むしろフラットスポットを(タイヤに)作ってしまったりガソリンが劣化したりといった悪影響も考えられ、クルマにとっても「(人間同様に)適度な運動」が必要であり、自分の人生を楽しむためにも、そしてクルマのためにも、もっとぼくらは「クルマを運転したほうがいい」のかもしれませんね。
ちなみにですが、一部のスポーツカーメーカーは「クルマを登録せず、ガレージにしまっておくだけ」のオーナーに対してあまり高い評価を与えないといい、限定スーパーカー / ハイパーカーを割当てる際、そのオーナーの所有車両の「走行距離」についても考慮する、と言われています。
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