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リマックがそのCEO、メイト・リマック専用車を公開。祖国クロアチアへの愛が詰まった仕様を持ち、シート左右は色違い、それぞれに自身と妻の名が刺繍にて再現

リマックがそのCEO、メイト・リマック専用車を公開。祖国クロアチアへの愛が詰まった仕様を持ち、シート左右は色違い、それぞれに自身と妻の名が刺繍にて再現

Image:Rimac

| 自身の会社を立ち上げ、自身の名を持つハイパーカーが納車されるのは格別の喜びに違いない |

世界中探しても、同様の経験ができるのはわずか数人である

さて、リマックがそのCEO、メイト・リマック氏へと特別なネヴェーラを納車したと正式に発表。

つまり、メイト・リマック氏は自身の名を冠した会社を設立してから15年を経たのち、ついに自分専用として自社のクルマを受け取ったということになりますが、ネヴェーラの納車が開始されてからおよそ2年後という比較的遅めのタイミングとなっています(顧客への納車を先に回したのかもしれない)。

自分の会社の顧客になるというのは、ちょっとクレイジーな経験です。私もおそらくは、最も簡単な顧客ではありませんでした。私たちのすべての顧客と同じように、共同創造のプロセスがあったからです。アイデアを共有し、進化させ、そして最終的に、ネヴェーラが独特で、個人的に語りかけるものになるまで、それを完璧に仕上げました。その結果、見た目が素晴らしいだけでなく、私にとって重要なストーリーを語ってくれるクルマとなったのです。

リマック グループ創設者兼 CEO、メイト・リマック
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リマックCEO、メイト・リマックへと自身のネヴェーラが納車される。ドアミラーにはクロアチア国旗、運転席と助手席には自身と妻の名が再現される
リマックCEO、メイト・リマックへと自身のネヴェーラが納車される。ドアミラーにはクロアチア国旗、運転席と助手席には自身と妻の名が再現される

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リマックCEO専用のネヴェーラはこんな仕様を持っている

メイト・リマック氏が語るように、ネヴェーラは顧客の要望に応じて完璧にカスタムすることができるハイパーカーですが、これはすべてクロアチアにあるリマック本社が抱えるデザインチームによって形作られます。

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同氏が選んだのはクリアレッド仕上げのネイキッドカーボン製フルカーボンボディ、そしてそれにマッチするレッドのアクセント。

このカーボンファイバー製ボディは「単に織り目が見えるカーボンファイバーを使用している」というだけではなく、パネル間において完全に折り目の向きをマッチさせる必要があるため、製造には高度な技術が要求されることになりますが、もちろんここには(現在はメイト・リマック氏が運営する)ブガッティの技術が注入されているものと思われます。

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    はじめて「市販車にカーボンモノコックを採用した」ブガッティがカーボンファイバーに関するこだわりを公開。「1ミリでも織り目がずれるとアウトです」
    はじめて「市販車にカーボンモノコックを採用した」ブガッティがカーボンファイバーに関するこだわりを公開。「1ミリでも織り目がずれるとアウトです」

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    その他の特徴としては、以前に公開された通り「ドアミラーのクロアチア国旗」そして「ネヴェーラ」の名の由来となったクロアチア沖に吹き荒れる地中海の嵐に敬意を表したグラフィック。

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    このリマック・ネヴェーラのインテリアはこういった仕様を持っている

    そしてこのメイト・リマック氏がこだわりぬいたリマックのインテリアを見てみると、ちょっとめずらしい「左右非対称」カラーを持つシートが採用され、使用される素材はナッパレザーにアルカンターラ。

    なお、運転席には「メイト」をもじった「M8」の刺繍、助手席ヘッドレストにはメイト・リマック氏の妻でありカタリーナの愛称である”ケイト”を示す「K8」の刺繍。

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    なお、ダッシュボード等には(クロアチアの首都の)ザグレブ考古学博物館にある象徴的な彫刻、Solinjanka (ソリンの少女) をが刺繍やエッチングによって再現されており、祖国クロアチアに対する愛情が散りばめられた仕様となっているようですね。

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    メイト・リマック氏は周囲から「狂人」と言われながらもエレクトリックハイパーカーの開発に心血を注ぎ、このネヴェーラをもってありとあらゆる電気自動車の記録を塗り替えてきたという過去を持っていますが、現在同氏はブガッティ・リマックCEOとして未来にも目を向けており、世界で最も裕福な人々と仕事をし、やり取りをする中で、彼は超富裕層が最高のパフォーマンスを備えたものだけでなく、他では得られない感覚を求めることを理解するようになったといいます。

    そしてその感覚とは「ピュアエレクトリックカーでは得られない」感動であり、それこそがブガッティ・シロンの後継車にハイブリッド V16 エンジンを採用することを決めた理由でもあるわけですが、メイト・リマック氏は「今後数年間で内燃機関が強力なマーケティング ツールになる」と考えており、もしかするとネヴェーラの後継車においては内燃機関が採用されることになるのかもしれません。

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    参照:Rimac

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