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| ブガッティのワンオフプログラム「ソリテール」第二弾は驚きの内容とともに登場 |
忙しい人のための「2分まとめ」
- 伝説の再定義: 20年前のヴェイロンの「後ろに重心を置いた」優雅なシルエットを現代の「シロン」プラットフォームで再現
- 驚愕の1600馬力: W16エンジンの最終形態(Chiron Super Sport仕様)を搭載し、ピエヒ氏の夢だった時速400km超の世界を具現化
- オーデマ ピゲを内蔵: ダッシュボードにはオーナーの要望で41mmの「ロイヤル オーク トゥールビヨン」が統合され、クルマの動きによって「巻き上げ」られる
- 世界に1台の宝石: ブガッティの超限定プログラム「ソリテール」第2弾。2026年1月29日よりパリのレトロモビルで一般公開
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【世界限定1台】ブガッティが「創業者の愛馬」に捧げた特別モデル「ブリュイヤール」公開。新たなコーチビルドプログラム「ソリテール」第一弾
Image:Bugatti | 新プログラム「ソリテール」から誕生した、唯一無二のクーペ「ブリュイヤール」 | 今後、ブガッティからは数々の「世界に一台」、唯一無二のハイパーカーが誕生しそうだ ブガッ ...
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フェルディナント・ピエヒの「不可能な夢」が、20年の時を経て完成する
「1,000馬力、時速400km以上、そしてタキシードでオペラへ行ける洗練さ」。
これはかつてフォルクスワーゲン・グループを率いたフェルディナント・ピエヒ氏がブガッティ復活の際に掲げた絶対的なビジョンです。
今回の「F.K.P. オマージュ」は彼のイニシャルを冠し、その妥協なき精神を称えるために生まれた一台です。
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【ブガッティ・ヴェイロン誕生秘話】ピエヒのW18構想から始まった究極のハイパーカー開発の軌跡
Image:Bugatti | フェルディナント・ピエヒの夢から始まったブガッティ再生計画 | ブガッティが「ヴェイロン」開発秘話を公開 近代のブガッティからは「ヴェイロン」「シロン」「トゥールビヨン ...
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驚くべきことに、このデザインのルーツは、2008年当時に検討されながらもお蔵入りとなった「ヴェイロンのフェイスリフト案」にあるといい、当時の技術では不可能だったピエヒ氏のさらなる高い要求(1500馬力、時速450km)が(ヴェイロン発売から)20年を経た今、最高峰のエンジニアリングによって結実したというわけですね。
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ブガッティ・ヴェイロンという“常識を超えた夢”を実現した人物──フェルディナント・ピエヒとは何者だったのか。けして限界を受け入れなかった男
| 2005年当時、「1,000馬力」はまだ空想上の産物でしかなかった時代にヴェイロンを市販 | 限界を受け入れなかった男、それがフェルディナント・ピエヒである 自動車の技術が大きく進歩する時代(ある ...
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ブガッティ F.K.P. オマージュの圧倒的スペック
| 項目 | スペック詳細 |
| ベース車両 | ブガッティ・シロン(Chiron Super Sportプラットフォーム) |
| パワートレイン | 8.0L W16 クアッドターボ(W16最終進化型) |
| 最高出力 | 1,600 hp(約1,622 PS) |
| 最高速度 | 400 km/h 以上 |
| 塗装 | シルバーベースにレッドクリアを重ねた「リキッドメタル」仕様 |
| ホイール | フロント20インチ / リア21インチ(ヴェイロンのデザインを再現) |
| 限定数 | 世界限定 1台(Programme Solitaire 第2弾) |
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【伝説の証言】時速400km超の恐怖と歓喜。ブガッティ・ヴェイロンを「歴史」に変えた男、ロリス・ビコッキの回想
Image:Bugatti | ブガッティのテストは「未知との遭遇」との連続である | この記事の要点まとめ ハイパーカーの創出: 2005年、ヴェイロンは「時速400km・1,001馬力」という、当 ...
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性能・デザイン・スペック
1. 20年分の進化を纏った「後ろに重心を置いた」デザイン
近年のスーパーカーが「前傾姿勢(ウェッジシェイプ)」を強調する中、このモデルは初代ヴェイロンの「後ろに重心を置く」エレガントなシルエットを継承。
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1台売るごとに6億円の赤字、経営陣を震え上がらせたブガッティ・ヴェイロン。発売から20年経ち、「狂気と情熱による最高の無駄遣い」として再評価される
| 「先駆者」と「二番煎じ」は同じ性能を持っていても”天と地ほど”その価値が異なる | リスクを冒してでも「一番手」となる意義は大きい 2005年に生産が始まったブガッティ・ヴェイロン。 登場から20 ...
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ホイールはヴェイロンを強く意識した「ポリッシュ」仕上げ。
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ちょっと待って!ブガッティ・ヴェイロンの中古タイヤ+ホイールセットが1100万円で販売中。ボッタクリと思いきや、新品で買うと1700万円・・・
3回目のタイヤ交換が必要になったヴェイロンオーナーには安い買い物 ブガッティ・ヴェイロンのタイヤとホイールのセットがebayにて、約1100万円にて販売中。え?110万円ではなくて1100万円?という ...
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アルミの無垢材から削り出された立体的な「ホースシュー・グリル」や、最新のL字型LEDヘッドライトが、クラシックなフォルムに現代の鋭さを与えているかのようですが、この「後ろ寄り」を再現するため、フロント周りはオリジナルのヴェイロンよりもいくぶん「シャープに」作られているようですね。※サイドウインドウのモールにもアルミ製と思われるアクセントが追加されている
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こうやって並べてみると、FKPオマージュのほうがオリジナルのヴェイロンよりも「かなり幅広」で、ホースシューグリルもワイド化、しかしフレームはより細く。
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加えて、ヴェイロンをそのまま再現するのではなく、この20年の間に得られた技術やデザイン的進化が盛り込まれ、テールランプのバランスやデザインが変更されるなど、オリジナル要素も追加されているようですね。
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ブガッティ「ヴェイロン」誕生20周年を祝う特別イベント「ル・プチツアー」開催。フランス・モルスハイムにオーナーが集結する
Image:Bugatti | ブガッティだけに「おもてなしも最上級」 | ブガッティ・ヴェイロン誕生20周年を祝う「ル・プチツアー」 ブガッティ・ヴェイロンは今年で20周年を迎えますが、その本拠地( ...
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2. 深紅と漆黒の「レイヤード・ペイント」
外観の赤と黒のツートンカラーは2005年のヴェイロン初号機(シャーシNo.001)へのオマージュでもあり、しかしそこに採用される技術は20年前とは比較にならず・・・。
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- レッド部分: シルバーのアルミベースコートの上に赤色顔料を混ぜたクリアコートを塗り重ねることにより、見る角度によって劇的に変化する奥行きを表現
- ブラック部分: 単なる塗装ではなく「10%の黒顔料を加えたクリアコート」を施したエクスポーズド・カーボンファイバー。素材の質感を残したまま、深い黒を実現
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ブガッティ・ヴェイロン開発秘話がいま明かされる:「タイヤ開発だけで5年」など時速400km/hを実現するために必要だった“ありえない”挑戦とは
Image:Bugatti | 時速400km/hの壁を越えるという前人未到の挑戦 | 当時「時速400キロ、1,000馬力」は空想上の産物でしかなかった ブガッティ・ヴェイロンが自動車の歴史を塗り替 ...
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3. 世界初の仕掛け:ダッシュボードに「自律巻き」高級時計
インテリアの最大のハイライトは、ダッシュボード中央に鎮座するオーデマ ピゲ「ロイヤル オーク トゥールビヨン」。
オーナーの個人的なリクエストにより統合されたこの41mm経を持つ時計は、クルマ自体の動きによって自動的に巻き上げられる「ゴンドラ」機構を搭載し、電気を使わず、機械的な美学をクルマと共有している、と説明されています。
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【美と速さの融合】ブガッティ「トゥールビヨン」のデザイン哲学:創業者の魂とヴェイロン / シロンからもたらされた知、隼をモチーフにした理由とは
Image:Bugatti | ブガッティ「トゥールビヨン」:デザインの限界を押し広げた「スピードとエレガンス」の融合 | ブガッティが語る「トゥールビヨンの秘密」最新シリーズ ブガッティは創業初期か ...
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まさかのロールス・ロイス×オーデマ ピゲのコラボが実現。開発費43億円以上、「ドロップテイル」公開。フランスの顧客が「バラ」をモチーフにオーダー
| ロールス・ロイスらしくないデザインにロールス・ロイスならではの技術を詰め込んだ「もっとも高価なワンオフモデル」 可能な限り凹凸を抑え「フラッシュサーフェス」に さて、ロールス・ロイスが最新コーチビ ...
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なお、オーデマピゲは現在どの自動車メーカーともパートナーシップ関係にはなく、しかし過去にはロールス・ロイスのビスポークモデルに(やはりオーナーの希望によって)時計が組み込まれたことも。
そしてブガッティ・トゥールビヨンのメーターは「時計職人の手によって組み立てられる」と説明されていますが、現在のブガッティはオーデマピゲと何らかの関係性があるのかもしれません(オーデマピゲはリシャール・ミルの腕時計の製造を行うなど、”外注”を請け負うことが少なくない)。
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もちろんインテリア自体も「完全に新しく」、しかしヴェイロンのイメージを現代的に再現し、そこにシロンの面影は感じられないというデザイン。
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そこかしこにブガッティの歴史へのオマージュが反映され、様々な新しい技術、そして高品質な素材が用いられているようですが、今回のプレスリリースでは詳細について言及されておらず、おそらくは今後「改めて」情報が公開されることとなりそうです。
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知っておきたい新知識:ピエヒ氏が新幹線で描いたスケッチ
このW16エンジンの物語は、フランスのモルスハイムではなく、日本の新幹線の中で始まっています。
ピエヒ氏は1990年代後半、新幹線で移動中に「VR6エンジンを2つ、さらに組み合わせればどうなるか?」というアイデアを封筒の裏(またはメモ帳)にスケッチし、これが「Wエンジン」の「まさに誕生の瞬間」。
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そしてこれがのちにベントレーのW12やブガッティのW16へと進化してゆき、日本でのひらめきが世界最強の自動車を生み出した事実は、ぼくらにとっても興味深いエピソードです。
参考までに、ピエヒ氏はアウディに「5気筒」「クワトロ」を導入した人物ではありますが、同じ5気筒エンジンを採用していたホンダのクルマ(1980-1990年代のインスパイアやビガー)を試すためだけに日本を訪れたことも知られています。
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結論:W16時代の終焉を飾る「最高のギフト」
ブガッティは次世代モデル「トゥールビヨン」でV16ハイブリッドへと舵を切ります。
つまり、この「F.K.P. オマージュ」は、ピエヒ氏が生み出した伝説のW16エンジンの集大成であり、最後の花道でもあるわけですね。
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そしてピエヒ氏の署名がヘッドレストやセンタートンネルなどそこかしこに刻まれたこの1台は、単なる高価なクルマではなく、「不可能を可能にする」という1人のエンジニアの執念が20年の時をかけて完成させた「究極の答え」であるとも考えられます。
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残念ながらフェルディナント・ピエヒ氏がこのクルマを見ることは叶いませんが、その意志がこうやって引き継がれる事自体、同氏の偉大さを象徴する事象にほかなりません。
この実車は、2026年1月29日からパリで開催される「レトロモビル(Rétromobile)」でその咆哮を轟かせる予定だといい、改めて画像や動画がネット上を賑わせることになりそうです。
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参照:Bugatti































