| ライバルを破ることはできなかったが、「はじめてミドシップ化」したクルマということを考えると値千金 |
さて、日本でも正式発表されたばかりのC8コルベット。
C8コルベットはその長い(コルベットの)歴史の中ではじめてミドシップ化されたことが大きな特徴ですが、「はじめてのミドシップ」とは思えないほどの高い完成度を誇り、高い加速性能のみならずコーナリング性能を持つことが知られています。
なお、もともとC7世代までのコルベットであっても相当に高いポテンシャルを持ち、しかしその性能を超越すべくミドシップ化を行ったことを鑑みるに、「世界第一級の性能を持っていて当然」なのかもしれません。※現在発売されているC8コルベットは「エントリーモデル」であり、今後Z06やZR1等のハイパフォーマンスモデルが追加されると思われる
C8コルベットはサーキットを走っても速かった
そしてこれまでにも数々のC8コルベットのレビューが公開されていて、いずれを見てもまさに「ベタ褒め」。
C8コルベットの価格はポルシェ911の約半分、フェラーリF8トリブートやランボルギーニ・ウラカンEVOの1/3程度に収まるものの、その性能は並いるスーパーカーたちに劣るものではなく、もしかすると世界で最もコストパフォーマンスが高いスーパーカーなのかもしれません。
そして今回、SportAutoがホッケンハイムサーキットにて、アウディR8 V10 RWDとポルシェ911カレラSとC8コルベットとを競わせるという企画を実施。
アウディR8 V10 RWDは「本来4WDの」R8を後輪駆動化したモデルで、その出力は540PS、トランスミッションは7速デュアルクラッチ。
ポルシェ911カレラSは3リッター・フラットシックスターボをリアに積み、出力は450PS、トランスミッションは8速PDK、駆動輪は後輪のみ。
対するシボレー・コルベットのエンジンは502PSを発生するV8、トランスミッションは8速デュアルクラッチ、駆動輪はもちろん後輪のみとなります。
実際に1台づつホッケンハイムを走ってみた結果、コルベットのタイムは1:54,6、ポルシェ911カレラSは1:53,5、1:54,2。
からくもコルベットは3位に甘んじるものの、その価格を考えると、そしてライバルたちは数世代にわたり進化を続けてきたということを鑑みるに、このタイムは勝利に値すると考えて良いのかもしれません。
参考までにこのタイムに近いクルマだとメルセデス・ベンツAMG GT 63S(1:53,4)、マクラーレンMP4-12Cスパイダー(1:54,1)、BMW M5コンペティション(1:54,2)、アストンマーティンDBSスーパーレッジェーラ(1:54,6)あたり。※C7世代のコルベット・グランスポーツは1:54,10
コルベットと同価格帯のクルマはこのゾーンには見当たらず、やはりコストパフォーマンスの高さを見せつけたということになりそうです。
なお、C8コルベットはニュルブルクリンクにおいてもフェラーリ458イタリア、ランボルギーニ・ウラカンと同等のタイムを記録したを言われており、非常に高いポテンシャルを持っているということがわかりますね。
参照: sport auto