
Image:Sugardesign(Instagram)
| 新型アウディRS5(セダン、アバント)の獰猛さをそのままクーペに |
この記事の要約
- 悲報と希望: 公式ではセダンとアバントのみとなった新型RS5(B10)に、もし「クーペ」があったなら?というデジタルコンセプト
- 圧倒的スペック: PHEV採用で630馬力・トルク825Nmを発生。BMW M4を凌駕する異次元のパワーを想定
- デザインの極致: ショートホイールベース化とグラマラスなワイドフェンダーが融合した、アウディ史上最も美しいシルエット
- 時代の転換点: 内燃機関を積んだ「最後のリアル・クーペ」への渇望。次世代の電動スポーツ「コンセプトC」への布石か
なぜアウディは「宝物」を手放したのか?
レンダリングアーティスト、Sugardesign氏が新型アウディRS5「クーペ」のレンダリングを公開。
アウディが先日発表した新型RS5(B10型)の「現実の」ラインナップに並ぶのは「セダン」と「アバント」のみで、かつてBMW M4の最大のライバルとして君臨した「2ドアクーペ」の姿がなく、そこで同氏が「デジタル上の産物」としてRS5 クーペを蘇らせたというわけですね。

Image:Audi
なお、アウディがRS5「クーペ」を(今のところ)投入しない理由は「ビジネス上の判断」だと考えてよく、つまり「もはやハイパフォーマンスクーペの市場はシュリンクしきっており、採算が取れないから」だと思われます。
たしかに効率を重視するビジネス判断としては理解できたとしても、ファンとしては納得がゆかず、そこでSugardesign氏の出番となっているわけですね。
そして公開されるやいなや、世界中のクルマ好きの間で「これこそが欲しかった1台だ」と大きな話題を呼ぶこととなっています。
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B10のデザイン言語が「クーペ」で完成する
このデジタルコンセプトは、新型RS5の筋肉質なデザイン言語を「よりタイトでスポーティな2ドアのシルエット」に見事に落とし込んだもの。
- フロントマスク: 鋭いマトリクスLEDヘッドライトとハニカム構造の巨大なグリルがRSらしい威圧感を放出
- サイドプロファイル: 5ドアモデルよりも短いホイールベースと長いドアを採用。リアに向かってドラマチックに流れるルーフラインはクーペならではの特権
- リアエンド: 張り出したフェンダーから続くテールライト、ジェットエンジンのノズルを彷彿とさせる楕円形テールパイプがただならぬオーラを醸し出す
車種概要・性能:630馬力の怪物を解き放つ
もしこのクーペが実在すれば、その中身は新型RS5セダン譲りの強力なプラグインハイブリッド(PHEV)となることは間違いなく・・・。
予想スペック表
| 項目 | スペック |
| エンジン | 2.9L V6 ツインターボ + 電気モーター |
| 最高出力 | 630 hp (470 kW / 639 PS) |
| 最大トルク | 825 Nm (609 lb-ft) |
| 駆動方式 | quattro(四輪駆動 / ドリフトモード付) |
| 0-100km/h加速 | 3.6秒以下 |
| 最高速度 | 285 km/h |
| バッテリー容量 | 25.9 kWh |
特筆すべきは、リアのアクスルに搭載された電動トルクベクタリング機能。
これにより、重量級のPHEVでありながら、往年のRS5を凌ぐ俊敏なハンドリングと、豪快な「ドリフト走行」が可能となるわけですね。
市場での位置付け:BMW M4との決戦
現在、ドイツ御三家のスポーツクーペ市場ではBMW M4が独走状態にあり、メルセデスもCLE 63で追随していますが、アウディがこの土俵から降りてしまったことは自動車業界にとって大きな損失です。
このレンダリングが示す通り、もしRS5クーペが発売されれば、「クワトロの安定性 × 630馬力のパワー × 美しい2ドア」という組み合わせにより、M4の最強のライバルとなっていたことは間違いない、と見られています。

Image:BMW
アウディ・スポーツの未来はどうなる?
アウディは、TTやR8といった2ドアモデルを次々と廃止しており、しかし絶望する必要はなく、というのもアウディのボスが「コンセプトC」を進化させた電動スポーツクーペを2027年までに投入することを認めているから。
伝統的なガソリンエンジンの鼓動は今回のRS5セダン/アバントが最後になるかもしれませんが、アウディの「走りの美学」は電気の力で継承されていく、と考えてよいかと思います。
ちなみにSugardesign氏による「コンセプトCの4ドアバージョン」のレンダリングはこちら。
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結論:ボクらは「夢」を見続ける
アウディが2ドアクーペを作らないという決断を下した今、今回公開されたレンダリングはファンにとっての「聖域」のような存在です。
2,300kgを超える車重や電動化へのシフトなど、時代の波は避けられませんが、それでもこの美しいシルエットとV6ツインターボの咆哮を組み合わせた「もしも」の1台に期待せずにはいられないというのが現実です。
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