| BMWは一気にEVそして高価格帯モデルを拡充 |
BMW 7シリーズの「ピュアエレクトリックモデル」と見られるプロトタイプが目撃に。
BMWが何台か積まれるトレーラーの中にひっそりと混じっていますが、フロントドアには「エレクトリック・テストビークル」の文字、そして左側のフェンダーには充電用ポートが見られます。
今の時点ではこのプロトタイプが何なのかまったく不明ではありますが、かねてより「7シリーズのピュアエレクトリック版が登場する」と言われており、ついにそれが実現するのかもしれません(PHEVの可能性もある)。
なぜEVには大きなクルマが多い?
そして今回の7シリーズのEV(i7?)しかり、テスラ・モデルS しかり、ポルシェ・タイカンしかり、メルセデス・ベンツEQCしかり、大きなEVが多いのが現状。
これにはいくつかの理由があると考えていて、まずEVはそのバッテリー価格に起因してどうしても「高価になる」こと。
つまり小さくて高いEVはだれも買わないと思われ、であれば「車体を大きくして、高くても納得できるだけの装備を与え、高級車として売る」ほうが売りやすいから。
そしてもう一つの理由は「高級車を選ぶ人はEVに興味を示す可能性が高いから」。
高所得な人は一般に環境意識が高いとされ、そういった人々はゼロ・エミッションビークルを選ぶ傾向が(高所得ではない人に比べて)見られ、かつ高級車を好む人はEVの静かさに惹かれる可能性もまた高いため(ロールスロイスが、自社の顧客とEVとの相性がいいというのもここに理由がある)。
話を7シリーズに戻すと、これはもちろんメルセデス・ベンツSクラスのライバルとなり、そのメルセデス・ベンツはSクラス並みのボディサイズを誇るEV、「EQS」を発表する予定を持っていて、BMWも7シリーズのエレクトリック版でこれに対抗するのでは、とも言われています。
なんか格好いいぞ?メルセデス・ベンツのフラッグシップEV、「EQS」試作車が目撃される。ウエッジシェイプの5ドアサルーン
なお、BMWはここ2年で「i4」「iNext」「iX3」を発売すると公言しており、直近の数年で大きくその車種構成が変わりそう。
今回目撃された7シリーズ”EV”もそこへ加わることになりそうですが、画像を見るに車体の完成度は非常に高く、近いうちに発表されるのかもしれませんね。
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VIA:CARSCOOPS
BMWは「X8」発売の可能性も
そしてにわかに騒がしいのが最近のBMW身辺。
いったんは「ない」とされたモデルですが、X8とそのMパフォーマンスバージョン、X8 M45eが発売される、というウワサも。※X8は発売が否定された後、やはり開発中という情報が流れている
X8 M45eについては、その名称からもわかるとおりに「ハイブリッド」パワートレーンを採用し、3リッター直6ターボエンジンと新世代ハイブリッドとの組み合わせにて400馬力を発生する、とも。
当然ながら「BMWでもっとも高級かつ高額なモデル」となり、これは発表間近の「メルセデス・マイバッハGLS」や、アストンマーティンDBXへの対抗とも考えられます。
BMWがX8を発売するとこうなる?すでにコードネーム「G09」が与えられ超高級SUVとして開発が進められているというウワサ
さらにはX7には設定されない「M」バージョンも設定され、このV8 MはX6 Mから拝借した4.4リッターV8エンジンを搭載するというウワサもあるようですね。
なおBMWは、フェイスリフト版「M5」のホットモデルであるM5 CSに搭載する新型V8ツインターボを開発中とも報じられており、もしかするとX8 Mにはこのエンジンが搭載されるのかも。
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BMWは偶数番号に「クーペボディ」を割り当てており、それを考えるとX”8”はクーペSUVとなりそうですが、そのポジション、メルセデス・マイバッハGLSと戦わねばならないことを考えると、BMWの通例に当てはまらず、X8は「クーペボディを採用しない」可能性が高そうですね。
VIA: BMWBlog