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もとBMW M社のマネージャーが所有していたBMW M1が競売に登場!わずか4台しかない、グレー、さらにその中では唯一のブラウン内装を持ち「1億円」突破の可能性も

2022/10/26

もとBMW M社のマネージャーが所有していたBMW M1が競売に登場!わずか4台しかない、グレー、さらにその中では唯一のブラウン内装を持ち「1億円」突破の可能性も

| BMW M1はわずか477台しか製造されておらず、その希少性も申し分ない |

これからも間違いなくその価格を上げてゆくだろう

さて、ぼくがもっとも好きなBMWのクルマ「M1」。

そのBMW M1がオークションハウス、RMサザビーズから出品されることになりますが、これは「M部門のマネージャー」が所有していた個体なのだそう。

その人物の名はヨッヘン・ニールパシュといい、レーシングドライバーとして成功をおさめたのちにモータースポーツチームのマネジメントを手がけるようになり、その後はBMW M躍進のために貢献した人物だといいます。

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「退職記念」としてこのBMW M1を購入

同氏はBMW M社に尽力し、退職する際に自身への記念としてこのM1を購入したそうですが、「グレー」にペイントされた4台のうちの1台だといい、しかもこのブラウン内装を持つものは1台しか存在せず、つまりこの仕様は「世界に一台」。

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ただし同氏はインターナショナル・マネジメント・グループに就職するに際し、1980年代半ばにこのM1を売却したそうですが、そのことについては「私の人生における過ちのひとつだった」と語っているようですね。

1980-BMW-M1-29

BMW M1はこんなクルマ

BMWM1は「M社初の専売モデルにして、BMW初のスーパーカー」として知られますが、これはBMWは当時グループ4とグループ5への出場を目的として開発を行ったクルマ。

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3.5リッター直6エンジン(275馬力)をリヤミッドに搭載しており、しかしBMWはミドシップカーの開発経験がなくランボルギーニへと開発を委託することになりますが、そのためシャシーの基本設計はミウラやカウンタックを手がけたジャンパオロ・ダラーラ。

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ただし当時ランボルギーニは経済的に安定せず、開発に遅れがで出ることになり、BMWはこのままではレースに参戦できなくなると判断してランボルギーニの買収に乗り出すものの、この計画はランボルギーニのサプライヤーの反対によって頓挫することに(BMWが親会社となることで、自分達が切られ、サプライヤーがドイツ系企業になると考えたのかもしれない)。

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ただしBMWはそのままランボルギーニにM1の開発を任せることはできず、よって自社でM1プロジェクトを引き取り、バウアへと委託することでようやく市販に漕ぎつけますが、生産台数が少なくグループ4規程を当初満たすことがかなわず、そのため独自にF1の前座として「プロカー」なるワンメイクレースを企画し、これによって一定の知名度向上を得ることに成功します。

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なお、ボディのデザインはイタルデザイン(ジョルジエット・ジウジアーロ)によるものですが、M1のデザインの際には、その前身とも言える「BMWターボ」に似せるようにというBMW側からの依頼があったといい、よってこのM1のデザインは「ジウジアーロ半分、BMW半分」といったところなのかもしれません。

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リヤエンド左右にBMWのプロペラマークが取り付けられていて、これはのちのM1オマージュ・コンセプト、ヴィジョンMネクスト、そして最近発表されたXMにも(その手法が異なれど)用いられている”M専用モデルの伝統”となっています。

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このBMW M1のインテリアはこうなっている

そしてこちらはこのBMW M1のインテリア。

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これまでに売り物として出てきたM1のほとんど(というか全て?)はブラック内装を持っており、こういったブラウン、しかもファブリックを用いた例は見たことがなく、「こんなM1もあったんだな・・・」と非常に新鮮な思いです。

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ファブリック部分の程度も良好。

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スイッチ類の樹脂パネルの劣化もなさそうですね。

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ドアインナーパネルにもファブリック、そしてスピーカー。

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フロントトランクの中もけっこうきれい。

予想落札価格(エスティメイト)は出ていないものの、現在のM1の相場、そしてこの個体の来歴と希少性からして「1億円」を超えても不思議はなく、その成り行きには注目されます。

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