6世代のBMW M5がドラッグレースを走る。M5はこういった感じで高く、重く、しかし速くなっていた【動画】

｜　BMW M5はいつの時代も最高のエンジンと最高の制御を持っている　｜

そして意外にも時代に合わせてエンジンやトランスミッション、駆動方式はフレキシブルに変化を遂げている

さて、これまでにも「M3すべての世代」「GT-Rすべての世代」など、その車種の新旧モデルを集めてドラッグレースを行ってきたCaowow。

今回はE28、E34、E39、E60、F10、F90という6世代のBMW M5を揃えてのドラッグレースを開催しています。

毎度のことながらよくこれだけ集めたなと感心しますが、それぞれのスペックを見てみると、まずE28世代のM5だと搭載されるエンジンは3.5リッター自然吸気直6、最高出力は286馬力、トランスミッションは5速マニュアル、駆動輪は後輪のみ。

ドラッグレースは2台づつのM5にて

今回公開された動画では、まとめて6台が走行するのではなく、（借りることができた場所のに起因する問題だと思われ）こんな感じで2台づつのレースとなります。

続けてスペックを見てみると、E34に積まれるエンジンは3.8リッター自然吸気直6で最高出力は340馬力、最大トルク400Nm、トランスミッションは5速マニュアル、駆動輪は後輪のみ、車体重量は1,650kg。

E39世代のM5では5リッター自然吸気V8エンジンをボンネットに収めることになり、出力は大幅に向上して400馬力と500Nmを発揮します。

トランスミッションも6速マニュアルへと進化し、駆動輪は後輪もに、そして車体重量は1,695kg。

E60もやはり5リッター自然吸気V10エンジンを搭載しますが、その出力は脅威の507馬力（当時のスーパーカー並みであった）、最大トルクは520Nm、トランスミッションは7速ロボタイズドマニュアルギアボックス、駆動輪は後輪のみ、車体重量は1,755kg。※大きく電子化された世代でもある

そしてF10世代だと4.4リッターV8ツインターボへとエンジンが移行し560馬力/700Nmというこれまた驚愕の出力を発生させ、トランスミッションは7速DCT、駆動輪は後輪のみ、車体重量は1,870kgへ。

最新世代のF90（コンペティションスペック）だと4.4リッターV8ツインターボエンジンは変わらないまでも625馬力に出力が向上しトルクは750Nmへ。

トランスミッションは8速ATへと変更され、そして最大のトピックは4WDをはじめて備えたM5であること。

ただし重量は1,865kgへと大きく増加しています。

BMW M5は大きく重く、そして高価に

実際に各世代のBMW M5を走らせてみると、E28だとゼロヨンは16.0秒、そして・・・。

最新のF90だと11.2秒。

その差は歴然ではあるものの、価格（英国現地価格）を見てみるとE34が52,480ポンド、E39が52,065ポンド、E60が65,330ポンド、F10が91,890ポンド、F90では111,220ポンドへと「加速度的に」上昇していることがわかります。

これは車体重量についても同じことが言えますが、重量に関しては厳しくなってゆく規制に対応するため、そして価格もそういった対応コストに加えて制御の高度化・電子化が大きく関係しているのだと思われます（直近だとインフレの影響も大きそうだ）。

6世代のBMW M5がドラッグレースを走る動画はこちら

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参照：carwow