Image:Figure(Youtube)
| 今後、様々な方面においてロボットの需要が高まるのは間違いがないだろう |
ヒョンデはすでにロボット開発会社「ボストン・ダイナミクス」を買収済み
さて、テスラは自社にてロボット(テスラボット/オプティマス)を開発しており、その目的としては「人間が行う単純作業をロボットに行わせ、それによって創出された時間を(人間が)より高次の作業に充てることで人類全体の発展を促す」というもの。
そしてこの「単純作業」には工場や倉庫などでの労働、そして家庭での家事などが含まれますが、もちろんテスラはこのオプティマスをテスラの工場(ギガファクトリー)へと導入することを視野に入れています。
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BMWも工場へとロボットを導入
そして今回流れてきたニュースが「BMWが自社の工場へとロボットを導入する」というものですが、このロボットについてはBMWが開発したものではなく、2022年に創立されたばかりの新興企業「フィギュア(Figure)」が製造する製品。
まずは北米におけるBMWのもっとも古い、そして最大の規模を誇るサウスカロライナ州スパータンバーグ工場にて導入されることになるとアナウンスされていて、この工場ではすでに人間が装着することでその能力を拡張する「強化外骨格(エクソスケルトンスーツ)」を導入していることでも知られます。
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BMWが導入するロボットは何ができるのか
今回BMWはそのロボットの具体的な使い道を発表してはいないものの、フィギュア社のブレット・アドコック最高経営責任者(CEO)によると「単目的ロボットは数十年にわたり商業市場で飽和しているが、汎用ロボットの可能性はまったく開拓されていない。ただし我が社のロボットにより、企業は生産性を向上させ、コストを削減し、より安全で一貫性のある環境を構築できるようになるのです」とコメントしています。
導入プロセスとしては、まずBMWとフィギュア社が「これから何ができるのか」を模索することになるようで、現段階ではロボットを工場に統合するためのアプローチを追求している状況にあり、フィギュア側では自社の人型ロボットが役立つと思われる分野を探した上でBMWへと提案が行われ、そこからBMWの工場への段階的な導入が開始されることになるのだそう(今後12~24か月以内に工場に統合される予定だと報じられている)。
一方、BMWの製造部門を統括するロバート・エンゲルホーン氏は「自動車産業とそれに伴う車両生産は急速に進化している。汎用ロボット ソリューションの使用には、生産性をより効率化し、消費者の増大する需要をサポートし、私たちのチームが目の前にある変革に集中できるようにする可能性があります」とコメントしていて、ロボットが「従業員とともに」働く環境を構築したいという意向を示しています。
ちなみにですが、今回フィギュア社は自社のヒューマノイドロボット「フィギュア01」の近況をYoutube上にて報告しており、コーヒーメーカーを操作してコーヒーを淹れる様子を公開しています(カプセルの挿入がうまくゆかなくとも、自身でその作業を修正し、うまく入れることができるようになるという学習機能を示している)。
そしてこちらはフィギュア01が歩く様子。
こちらはテスラの第二世代「オプティマス」。
つい先日はシャツを折りたたむ様子も公開されていますが、この動画については「自律」ではなく「遠隔操作」にてオプティマスが動作していることが指摘され、実際にテスラもそれを認めています。
Optimus folds a shirt pic.twitter.com/3F5o3jVLq1
— Elon Musk (@elonmusk) January 15, 2024
なお、ヒョンデが買収したボストン・ダイナミクスもヒューマノイドロボットを開発していることでも知られており(現段階ではもっとも滑らかに動いているように見える)、しかし現時点でもっとも有名、そして実際に活用されているのは4本足のロボット犬、スポットかと思います。※ヒョンデは人形のみならず、様々な形状そして用途のロボットに力を入れている
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参照:Reuters, Figure, Tesla, Boston Dynamics