| この8シリーズのレストモッドにはBMW愛が詰まっている |
この素晴らしい出来栄えには誰もが驚嘆せずにはいられないだろう
さて、BMWは8シリーズを2世代にわたって生産していますが、その「初代(E31)」は1990年代に登場し、ほぼ10年わたって販売が継続されています。
最終的には人気がなくなってしまって生産が終了し、その後復活するまでに20年近くを要したわけですが、E31の洗練されたスタイルにはファンが多く(ぼくも現行8シリーズよりも初代8シリーズのほうが好きだ)、これまでにも「バーチャル」でのレストモッドが行われています。
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素晴らしいBMW 8シリーズのレストモッド「858CSL」が誕生
そして今回紹介するのは現実世界に誕生したBMW 8シリーズのレストモッド「858CSL」で、このクルマはリーン・スピードショップによって製造されたのちモントレー・カーウィークに登場して注目を集めることに。
新しいカーボンファイバー製のボディパネルを装着して重量を軽減し、これらパネルは新しくデザインされたフロントバンパーとリアバンパー、ブリスターフェンダー 、ベントフード等によって構成されており、本来リトラクタブルヘッドライトがあった場所にはルーバー付きベントが装着され、ヘッドライトはバンパー内へと移動しているもよう。
一方でドアミラーには(当時の)Mスタイルのものが装着されるなどBMW愛が感じられる仕上がりとなっており、モントレー・カーウィークで高い評価を受けたことも頷けます。
なお、ジョン・シバル氏が自身のインスタグラムにレンダリングを公開しているところを見ると、エクステリアデザインを手掛けたのは同氏のようですが、近年はますますバーチャルレンダリングアーティストにカスタムカーのインスピレーションを求める傾向が強くなっているようですね。
ただ、この858CSLはその外観だけではなく「中身」にも言及すべき点があり、それはオリジナルのエンジン(V8もしくはV12)を取り払い、かわりにE60世代のM5の5.0リッターV10を搭載したこと。
おまけにリーン・スピードショップはこのエンジンを5.8リッターへとボアアップすることでさらなるパワーを稼いでおり、さらには6速マニュアルトランスミッションと組み合わせることに。
リーン・スピードショップはこの858CSLのパフォーマンスに言及していないものの、その手法は注目に値するもので、今後(E31 8シリーズの中古相場が手頃ということもあり)第一世代の8シリーズのレストモッドがにわかに盛り上がることとなるかもしれませんね。
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