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初代BMW8シリーズをバーチャルにて「スピードスター」化したアーティストが登場。本家BMWの目に止まり「作品を紹介させて欲しい」と頼まれることに

初代BMW8シリーズをバーチャルにて「スピードスター」化したアーティストが登場。本家BMWの目に止まり「作品を紹介させて欲しい」と頼まれることに

| ポルシェやランボルギーニ、アルファロメオなどのレストモッド全盛の今、初代8シリーズに手を付けるコーチビルダーがいてもおかしくはない |

やはりBMWは現行8シリーズを「初代オマージュ」とすべきだったと考える

さて、ぼくが「もっとも美しい」と考えるBMWの市販車が初代8シリーズ。

この初代8シリーズ(E31)は1989年のフランクフルト・モーターショーで公開され、ワイド&ロー、そしてリトラクタブルヘッドライトという「BMWらしからぬ」スタイリングにて衝撃のデビューを飾っています。

ただ、当時こういった高級クーペやスポーツカーについては「オープンモデル」の需要が非常に高く、ポルシェ911では「販売の半分」がオープンモデルだとされたほどですが(この時代、このセグメントのメインマーケットは北米とくにカリフォルニアだった)、この初代8リーズはオープンモデルを持たないことから人気化しなかったとも言われており、メルセデス・ベンツSLに対して存在感を発揮できないまま販売が終了しています(それでも9年間販売が継続された)。

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ただしあるデザイナーが「8シリーズのオープンモデル」をバーチャルにて考案

そして今回、カミロ・ディレイ氏なるデザイナーが考案したのがこの「8シリーズ・スピードスター」。

文字通り8シリーズをスピードスター化したという作品ですが、スッパリとルーフを切り取ってオープン化を行い、かつ2シーターへと変更しています。

フロントウインドウはAピラーごと作り直されて「低く、寝た」形状を持ち、両サイドはラウンド形状へ。

BMW-8-Series (4)

乗員は2名に制限され、かわりにシート後方には大きなハンプも。

なお、テールランプも変更されており、単なるカスタムというよりはレストモッドということになりそうですが、4本出しテールパイプを見るに、電動化を考慮した「エレクトロモッド」ではないようですね。

BMW-8-Series (5)

ちなみにこのハンプは開閉が可能であり、その下にはラゲッジスペースがあるもよう(ベントレー・バカラルのような考え方だが、こちらのほうがエレガントに見える)。

BMW-8-Series (3)

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さらにはソフトトップも用意され、スピードスターといえども「全天候型」GTとしての性格もあわせ持っています。

BMW-8-Series (2)

なお、ちょっと面白いのは本家BMWのクラシック部門がこのインスタグラムの投稿を発見し、デザイナーに対し「BMWクラシックでぜひ紹介させて欲しい」とコメントを入れていること。

できれば単なる「紹介」にとどまらず、是非実車を作って欲しいと考えるのはぼくだけではないかもしれません。

参考までに、こういった「2次元上のバーチャルカスタム」につき、意外と自動車メーカーは様々なサイトやSNSをチェックしているようで、以前にはポルシェの「仮想コンセプトカー」を公開したところポルシェのデザインチームの目に止まり、ポルシェと共同にてデザインを作成することになったという事例も存在します。

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BMW 8シリーズにはオープンモデルが存在していた

冒頭で「初代8シリーズにはオープンモデルが存在しなかった」と記載しましたが、実はコーチビルダーが製作した8シリーズのオープンモデル、「SGSモンテカルロ」なるクルマが少量ながらも流通していて(20台位が製造されたらしい)、2年ほど前にも中古市場に登場して大きな注目を集めることに。

このコーチビルダーは「スタイリングガレージ」といい、電動にて動作する品質の高いソフトトップを持っているのですが、そのレベルはまさに純正だと見まごうほどです。

本来存在しないはずの「初代BMW8シリーズのオープンモデル」。超絶クオリティでオープン化された8シリーズ「モンテカルロ」が存在した

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さらに参考までに、E31世代の8シリーズ現役当時、BMWは実際にコンバーチブルを計画していたといい、その名も「850iカブリオ」。

発売可能な状態まで開発が進んでいたものの、BMWは「開発コストを回収できない」と判断して実際に発売することはなく、しかしミュンヘンのBMW博物館にはこの際に製作されたプロトタイプが展示されているようですね。

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参照:Camilo Delay(Instagram)

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