
| BMWは2026年〜2027年にかけてラインアップを大幅に入れ替え予定 |
「惜しまれつつも」販売が終了するモデルも続出するこことに
近年、自動車業界を襲う電動化の波と環境規制、(コスト削減を目的とした)ラインナップの整理により、長年愛されてきた名車たちが静かに姿を消すという状況が相次いでいます。
これまでにはアウディR8やアウディTTといったアイコニックなスポーツカーがライフサイクルを全うし、そして2026年に入ってからも数多くのモデルが生産終了や一時休止の憂き目に遭っているのがいま現在ではありますが、なかでもクルマ好きの心を揺さぶっているのがBMW「8シリーズ」と「Z4」の退場です。
新車価格が高額になりがちなプレミアムカーについては「新車では買わない」という層が比較的多く、そのため新車で販売される数もSUVやミニバンに比較すると「ぐっと少なめ」で、しかし生産が終了するとともに流通量も減ってしまい、一気に中古価格が高騰する現象も珍しくはありません。
なぜ今、BMWの「Z4」と「8シリーズ」を中古市場で手に入れておくべきなのか。その理由と最新の価格動向、各モデルのスペックをここで見てみましょう。

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この記事の要約
- 生産終了の現実:BMWは「8シリーズ」および「Z4」の生産を終了。純内燃機関(ICE)スポーツモデルのカウントダウンが開始
- 価格高騰の予兆:リセールバリューが高いオープンモデル「Z4」と、値下がりが一巡し下げ止まりを見せるフラッグシップ「8シリーズ」は、今後希少価値から価格上昇に転じる見込み
- 電動化へのシフト:BMWは次世代プラットフォーム「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」へリソースを集中させており、同様のフィーリングを持つモデルの再登場は絶望的
生産終了となる2つのBMW:Z4と8シリーズの現状
BMWは電動化ブランドへの転換に伴い、次世代EVプラットフォーム「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」への移行を加速させています。その裏側で、販売ボリュームが限られるスポーツモデルやラグジュアリークーペが次々と整理の対象となっていて・・・。
1. オープンスポーツの代名詞「BMW Z4」
ロードスター(オープン2シーター)市場全体の縮小に伴い、BMWはZ4につき「生産終了」の道を選ぶことに。
北米市場での年間販売数が僅か2,000台前後まで落ち込むなど厳しい状況ではあったものの、オープンカー愛好家からは圧倒的な支持を得ていたモデルでもあり、けして「不人気」ではないモデルです。

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2. 伝統のフラッグシップ「BMW 8シリーズ」
2018年に復活を果たした8シリーズ(クーペ/カブリオレ/グランクーペ)ではありますが、BMW公式からは製品ライフサイクルの終了が告げられてしまい、年間販売台数の伸び悩みもあってクーペモデルの価値が見直される前にラインナップから消える形となります。

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車種概要とスペック比較
手頃なプライスでピュアスポーツを楽しめる「Z4」とV8や直6ターボを搭載したラグジュアリーGT「8シリーズ」。それぞれの主要スペックは以下の通りです。
BMW Z4(G29型)および 8シリーズ(G15/G16型) スペック比較
| 項目 | BMW Z4 sDrive20i M Sport / M40i | BMW 840i / 840i Exclusive M Sport / M850i xDrive |
| ボディタイプ | 2ドア ロードスター | 2ドア クーペ |
| エンジン | 2.0L 直列4気筒ターボ / 3.0L 直列6気筒ターボ | 3.0L 直列6気筒ターボ / 4.4L V型8気筒ツインターボ |
| 最高出力 | 197 PS (20i) / 387 PS (M40i) | 340 PS (840i) |
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) | FR (840i) / 4WD (xDrive) |
| 新車時価格帯(最終) | 814万円~964万円 | 1,358万円~1,838万 |
| 中古相場の特徴 | 中古相場が高く、すでに底値圏を脱出 | 新車時からの大幅な値下がりを経て下値支持線へ |
なぜ今、この2台が「買い」なのか?市場での位置付けと値動き
一般的によく言われる「BMWは値落ちが激しい」というジンクス(というか現実)ですが、この2台に関してはちょっと異なる動きを見せていて・・・。
1. Z4:異例の残価率を誇る「値崩れしないスポーツカー」
Z4はBMWのラインナップの中でも群を抜いて残価率が高く、一般的なBMW車が3年で約40%下落するのに対し、Z4は価値を極めて高く維持することでも知られます(ぼくも中古のZ4を探したことがあるが、価格が高く購入を諦めたことがある)。
そして生産終了のニュースを受けて市場の希少性が一気に高まり、今後は状態の良い個体から順番に価格が跳ね上がることが予想されているというわけですね。

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2. 8シリーズ:値下がりのピークを終え「ネオクラシック候補」へ
8シリーズは「大型ラグジュアリークーペの宿命」として新車時から数年で大きく値を下げている状況で、現在の中古車市場では新車価格の半値以下(300万〜400万円台から)で狙える個体も登場しており、価格の下落はほぼ底を打っているのではと見られています。
かつての「E31型初代8シリーズ」が現在ネオクラシックとして再評価されているように、美しいロングノーズ・ショートデッキのプロポーションを持つG15/G16型も今後は希少な純内燃機関ラグジュアリーとして価値が見直される展開が期待でき、なにより競合がほぼ存在しない独自のポジションに位置するため、長期にわたって価値を維持、あるいはゆるやかに上昇に向かうのでは、とも考えられています。

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関連情報:電動化時代において「ICE(内燃機関)スポーツ」が持つ意味
現在、自動車業界全体がEV(電気自動車)シフトや環境規制の強化に直面していて、もちろんBMWもその例外ではなく、主力SUVである「iX」の(ノイエクラッセへの)世代交代や、新たなEVラインナップへの資金・開発リソースの集中を進めている真っ最中。
この流れが意味するのは、「直列6気筒(シルキーシックス)やV8ツインターボエンジンを搭載したFRスポーツ/GTカーは、二度と新車で作られない可能性が高い」ということです。
「GRスープラ」とプラットフォームを共有して話題となったZ4のしなやかな走りや8シリーズの官能的なV8サウンドは”ガソリン車時代の最後の輝き”とも言えるもので、投資的な「リセールバリュー」という観点だけでなく、純粋なドライビングプレジャーを味わうラストチャンスとしても、今中古車市場でこれらのモデルを押さえておく価値は極めて高いのでは、と考えられます。

結論:ネオクラシック化する前に状態の良い個体を確保すべき
BMWの「Z4」と「8シリーズ」の生産終了は、単に生産が終了するということのみではなく、1つの時代の終わりを象徴しています。
- Z4を狙うなら:すでに高値で推移しており、相場がさらに高騰する前の「今」が買い時
- 8シリーズを狙うなら:値下がりが一巡した今こそ、最高峰のラグジュアリーとハイパワーエンジンを割安感のある価格で手に入れる絶好の好機
「いつかはオープン2シーターに乗ってみたい」「BMW最高峰のクーペを所有したい」と考えるならば、中古市場の在庫が豊富なうちに、走行距離やメンテナンス状態の良い個体を探し始めるべきなのかもしれません(気がつけば中古市場から姿を消しているかもしれない)。
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