アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ、メルセデスAMG C63S、BMW M4とを加速やハンドリング、ブレーキングにおいてテストした動画が公開に。
このクラスのハイパフォーマンスカーがここまで充実した時代はあまり無く、現在は豊富な選択肢が消費者にとっては悩ましく、また嬉しいところではありますね。
出力だけで言うとアルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオは2.9リッターV6にて503馬力、メルセデスAMG C63Sは4リッターV8で510馬力、BMW M3は3リッター直6から431馬力。
静止状態からの加速競争においてはジュリア・クアドリフォリオ、M4、C63Sの順となっており、M3は馬力のビハインドをひっくり返す結果に。
制動距離においてはほとんど同じという結果ですが、C63、M3、ジュリア・クアドリフォリオという順番(本当に僅差で、誤差の範囲だと思う)。
ドリフトテストにていては、メルセデスAMG C63Sのドリフトアングルが35度、BMW M4は34度、ジュリア・クアドリフォリオは30度。
角度のみでは優劣を判断できませんが、コメントを見るとスライドの容易さではAMG C63S、豪快さではジュリア・クアドリフォリオ、コントロール性ではM3が勝る模様。
たしかに外側からの動きを見てもC63はすぐにテールが流れており(もちろん意図的と思われる)、ジュリアQVは姿勢の制御が楽しそうで(ちょっと暴れる)、M3はムダの無い(というのも変ですが)ドリフトを見せているようですね。
ジュリア・クアドリフォリオはさすがにイタリアンな感じで「楽しさ」が感じられ、BMW M3はドイツらしく「ムダのない」効率的な走りを見せ、AMG S63Sは「誰にでもハイパワーを楽しめる」演出がなされているようでもあり、それぞれのメーカーの考え方が現れているようにも感じます。
それにしても近年のドリフトモードに見られるように、「意図的にテールを流す」デバイスが登場したのは画期的で、これまで「いかにグリップさせるか」というのとは真逆の考え方をメルセデスが取り入れたのは興味深いところですね。