ジャガーXE プロジェクト8はニュル「4ドアセダン最速」、メルセデスAMG GT 63S 4MATIC+は「4ドアクーペ最速」
ジャガーは2017年に、「XE」をベースにした300台限定のハイパフォーマンスカー「ジャガーXE SV プロジェクト8」を発売しています。
これはエンジン(5リッター・スーパーチャージドV8)を592馬力にまでチューンし、ニュルブルクリンクをセダン最速の7:21.23にて周回するモンスター(アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオより9秒も速いタイム)。
カーボンファイバーの使用による徹底的な軽量化がなされ、駆動方式は4WD、トランスミッションは8速クイックシフト、0-100キロ加速は3.3秒。
製造はジャガーの特別車両製造部門であるSVO(ジャガー・スペシャル・オペレーションズ)だとされています。
そして4ドアなのに2シーターという矛盾したパッケージングもジャガーの本気度を示すもので(北米はじめ、いくつかの地域では法規の関係で4シーター化)、ジャガー史上もっともパワフルなロードカーの称号はダテじゃない、ということですね。 ※ジャガーによるXEプロジェクト8の解説はこちら
その加速はメルセデスAMG GT Rも敵わない
ジャガーXE プロジェクト8は、世界での限定台数300台というところからすると、目にする機会すら稀というクルマではあるものの、今回なんとドラッグレースイベントに登場してその加速力を披露することに。
その速さたるやまさにスーパーカー顔負けで、メルセデスAMG GT Rとの勝負でもこのとおりアッサリと勝利(出だしからゴールまでAMG GT Rを寄せ付けない)。
そのほかメルセデスAMG C63との競争においても完全勝利を収めています。
なお、注目は同じくハイパフォーマンス4ドアとなるメルセデスAMG 63S 4MATIC+とのドラッグレース。
こちらの0-100キロ加速タイムは639馬力というパワーを活かして3.2秒(XE プロジェクト8より0.1秒速い)。
実際に走行してみるとやはり「わずかに」メルセデスAMG GT 63Sのほうが速いようですね。
参考までに、メルセデスAMG GT 63S 4MATIC+は「4ドアクーペではニュル最速(7:25.41)」。
ジャガーXE プロジェクト8が「4ドアセダン」、メルセデスAMG GT 63 S 4MATIC+が「4ドアクーペ」最速ということになりますが、自動車のボディ形状の細分化とともに、さまざまな「最速」が登場することとなっています。
ただ、ジャガーXE プロジェクト8のニュルブルクリンクのラップタイム(7:21.23)は現在のところ市販車総合だと27位くらいでフェラーリ488GTBよりも速く、そしてメルセデスAMG GT 63S 4MATIC+のラップタイム(7:25.41)は総合38位でBMW M4 GTSよりも速いタイムだというのは記憶にとどめておくべき点でもありますね。
VIA:Gumbal