| オフィシャルフォトでは「モッサリ」見えたが |
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さて、メルセデス・ベンツ初の量産電気自動車、「メルセデス・ベンツEQC」。
早速展示車を見てきたのでその様子をお届けしたいと思います。
このEQCはメルセデス・ベンツのエレクトリックブランド「EQ」第一弾となり、「C」の名称の通りCセグメントを意識したもの(GLCに相当)。
前後アクスルにエレクトリックモーターを一基づつ搭載する4WDレイアウトを持ち、一回の充電当たり走行可能距離は400キロ。
なおバッテリー容量は80kWh、出力はトータルで408PSとなります。
全体的には「これが市販車」とは思えないほど斬新なルックスを持っており、つまりは「コンセプトカー然とした」クルマ。
そして、これまで公開されたオフィシャルフォトを見る限りでは「モッサリした」クルマなんじゃないかと考えていたものの、実車はなかなかどうしてスタイリッシュなクルマでもあります。
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メルセデス・ベンツEQCの価格は1080万円。
同じくらいの価格で購入できるのは「メルセデスAMG C43カブリオレ(1023万円)」「メルセデス・ベンツE430エクスクルーシブ(1047万円)「メルセデス・ベンツCLS450スポーツ(1059万円)」「メルセデス・ベンツGLE400d(1089万円)」といったあたりですが、グレードにこだわらなければ、Sクラス、SL、GLS、Gクラス以外のほとんどのメルセデス・ベンツを購入可能で、つまりEQCは「異常に高いクルマ」。
それを考えると、「いいクルマだが、おそらくはメルセデス・ベンツ史上もっとも売れなかったクルマになるかもしれない」とも懸念しています。
メルセデス・ベンツEQ Cのボディ表面は「ツルツル」
メルセデス・ベンツEQCを見た第一印象は「表面ツルツル」。
EVということもあり、航続距離を稼ぐことを目的にエアロダイナミクスを最適化するためだと思われますが、この「ツルツル」はEQCに限らず、最近のメルセデス・ベンツのひとつの特徴でもありますね。
![L1130202](https://live.staticflickr.com/65535/48278869521_2d4e3747af_c.jpg)
たとえば「CLS」や「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」のボディ表面には明確な折り目のついたプレスラインが少なく、ヘッドライトやテールランプもボディ表面と「ツライチ」。
このあたり、比較的凹凸をつけ、かつテールランプを「3D化」する傾向の強いBMWとは対照的でもあります。
![L1130204](https://live.staticflickr.com/65535/48278867286_23bef8bdcb_c.jpg)
グリル、ヘッドライトなどフロントもほぼ完全にフラッシュサーフェス。
同じようにフラッシュサーフェスを持つクルマとしては新型レンジローバー・イヴォークがありますが、メルセデス・ベンツEQCはイヴォークより「もうひとつ進んでいる」というイメージ。
![L1130145](https://live.staticflickr.com/65535/48278996692_f3a196640d_c.jpg)
横から見るとこう。
![L1130166](https://live.staticflickr.com/65535/48278978387_c19c448056_c.jpg)
デイタイムランニングランプ、ウインカーは共通で、これはウインカーを光らせたところ。
![L1130189](https://live.staticflickr.com/65535/48278961992_f1af364d42_c.jpg)
テールランプもこんな感じでフラッシュサーフェス。
![L1130170](https://live.staticflickr.com/65535/48278888966_2e63b09cd8_c.jpg)
こうやって見るとツライチ度がわかりますね。
なお、ここまでフラッシュサーフェスにこだわりながらも、ドアハンドルは「ポップアップ」ではなくコンベンショナルなアイロン式を採用しており、ここはちょっと「ナゾ」な部分。
![L1130177](https://live.staticflickr.com/65535/48278968947_b2c28cc649_c.jpg)
テールランプ、ウインカーが光るとこう。
![L1130188](https://live.staticflickr.com/65535/48278878111_e965e90c80_c.jpg)
フロントフェンダー上の「EQ」ロゴ。
こちらもフラッシュマウントです。
![L1130162](https://live.staticflickr.com/65535/48278896651_6affd400d3_c.jpg)
ホイールはエレクトリックカーらしく「ディッシュ」っぽい形状で、ブラックをベースに切削部分そしてブルーのラインが強調されたデザイン。
![L1130165](https://live.staticflickr.com/65535/48278894151_4c8ac80a8b_c.jpg)
メルセデス・ベンツEQCのインテリアはこうなっている
メルセデス・ベンツEQCのインテリアも外装同様に先進的で、かつメルセデス・ベンツらしいもの(BMW iシリーズのように、通常モデルとの差がさほど大きくはない)。
最近のメルセデス・ベンツにおいてはエアコン吹き出し口に大きな特徴がありますが、EQCは独特の形状を持ち、ゴールド(カッパー?)のアクセントを持っています。
![L1130131](https://live.staticflickr.com/65535/48279005002_675a60b6cb_c.jpg)
そしてこういった「ルーバー調デザイン」もEQの特徴だと言えそう。
![L1130127](https://live.staticflickr.com/65535/48278921576_cbdcae7388_c.jpg)
なお、シートやダッシュボードの素材は一部ファブリックを用いています。
おそらくは「エレクトリックカー」ということで、エコな素材(動物由来でなく、環境負荷の小さい)を使用したのだと思われます。
![L1130135](https://live.staticflickr.com/65535/48279003672_0f52634dff_c.jpg)
その他の画像はFacebookのアルバム「メルセデス・ベンツEQC」に保存中。
そしてこちらはEQCの外装を納めた動画。
こちらは内装を撮影した動画。