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メルセデス・ベンツのコレクター向け「ミトス(Mythos)」最新モデルには650馬力級のV8エンジン、レーシングカー顔負けのエアロが与えられ「30台限定」に

メルセデスAMG CLEミトスのプロトタイプ(リア、静止)

Image:Mercedes-Benz

| やはりコレクションに値するのは「その時の最新」よりもタイムレスなパワーユニットである |

メルセデスAMGはよほど「ダウンサイジング」に対する批判が堪えたらしい

メルセデス・ベンツのミドルサイズクーペ「CLE」に、ァンの期待を遥かに超える究極のモデルが登場しようとしていることが明らかに。

これまで4気筒や6気筒モデルのみだったCLEへと「ついにV8エンジン」が搭載されることが確実になったと報じられており、しかもそれは単なる高性能版ではなく、メルセデス・ベンツが展開する超高級・超限定シリーズ「Mythos(ミトス)」の第2弾として、極限の空力デバイスを纏っての登場となるもよう。

なぜメルセデスは、いまこの時代に「過激なV8クーペ」を送り出すのか。最新の情報から見えた内容を整理してみましょう。

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この記事の要約ポイント

  • V8エンジン搭載: 噂されていたV8搭載が確定。最高出力は650馬力級へ
  • 極限の空力: GT3レーシングカーを彷彿とさせる大型ベントや巨大なスワンネックウィングを採用
  • 超希少モデル: 世界限定わずか30台。コレクター垂涎の「Mythos(ミトス)」シリーズから登場
  • ピュアな走り: ハイブリッド非搭載の可能性が高く、軽量化のために後席を排除か
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もはやレーシングカー。驚愕の外観ディテール

メルセデスAMGが公式インスタグラムにて公開したプロトタイプを見るに、「CLE Mythos」の外観は標準モデルとは完全に別物です。

まず目を引くのは、AMG史上最大級とも言える「パナメリカーナ・グリル」ですが、垂直ルーバーの数が減らされ、より開口部を広げたデザインは、冷却性能を極限まで高めている証なのかもしれません。

フロントフェンダーにはポルシェ 911 GT3 RSやフォード・マスタング GTDのような巨大なエアベントが設けられ、ブレーキ周りの熱を逃がすと同時に、強力なダウンフォースを生み出すことを目的としているようですね。

リア周りはさらに圧巻で、RWBポルシェに装着されるようなワイドなオーバーフェンダーに加えて巨大な「スワンネック」形状のリアウィングが鎮座ており、センターセクションにフラップのような機構が見えることから、可動式スポイラーやDRS(ドラッグ削減システム)が搭載されている可能性も示唆されています。

メルセデスAMG CLEミトスのプロトタイプ(フロント、走行)

Image:Mercedes-Benz

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メルセデスAMG CLE ミトス:車種概要

「CLE Mythos」は外観だけをワイルドに仕上げた”ドレスアップカー”ではなく、メルセデスAMGの技術の粋を集めた「公道を走れるレーシングカー」に近い存在だとされています。

なお、ミトス第一弾(ピュアスピード)と比較すると大幅な路線変更がなされているようにも思えますが、フェラーリ「イコーナ」とは異なってメルセデス・ベンツ「ミトス」にはそれほど厳密な定義はなく、様々な方向性において様々な可能性を追求する存在なのかもしれません。

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予想スペック・特徴一覧

内容(予測)
エンジン4.0リッターV8ツインターボ(フラットプレーンクランク採用の可能性が高い)
最高出力約650馬力以上
最大トルク850Nm以上
パワートレイン非ハイブリッド(48VマイルドHVの可能性あり)
生産台数世界限定 30台
主な装備アクティブ空力デバイス、専用サスペンション、強化ブレーキ
インテリア2シーター仕様(後席撤去による軽量化)

パワーユニットについては、最新のAMG GT63を超える650馬力前後になると予想されており、特筆すべきは、重量増を招く本格的なハイブリッドシステムを避け(しかも後部座席を撤去するという話もある)、ピュアなV8サウンドと軽量なハンドリングを重視している点であり、このあたりの潔い割り切りは「ミトス」でしかできないところなのかもしれませんね。

Image:Mercedes-Benz


市場でのポジショニングと「Mythos」の戦略

メルセデス・ベンツは現在、パワートレイン戦略を再考しており、一時期は全てのモデルをダウンサイジング・電動化する方向にあったものの、AMGユーザーが求める「V8の感性とパワー」を再評価し、特定のハイエンドモデルにはV8を継続投入する方針へとシフト済み。

そして今回の「Mythos(ミトス)」シリーズは、フェラーリの「ICONA」シリーズや、アストンマーティンやランボルギーニの少量限定モデルに対抗するメルセデス・ベンツの最上位セグメントです。

ただ、このミトスは純粋に速さを追求するものではなく、たとえばポルシェ 911 GT3 RSが「サーキットのタイム」を追求するのに対して、CLE ミトスは「圧倒的な路上での存在感(ステートメント)」と「希少性」を重視しているという「大きな差異」も存在し、よってCLE ミトスは「CLEの最上級グレード」ではなく、メルセデスのブランド価値を再定義するアイコンとしての役割を担っているというわけですね。

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H結論

メルセデスAMG CLE Mythosは、2026年夏の終わりまでに正式発表される見込みだとされ、世界限定30台という狭き門ではありますが、このモデルの登場は、電動化一辺倒だった自動車業界に対する「内燃機関の誇り」を示した力強い回答と言えます。※ピュアスピードは250台の限定モデルであったことを考慮すると「相当に少ない」数ではあるが、ピュアスピードは販売に苦戦しているとも聞かれるため、メルセデス・ベンツは今回台数を絞ることにしたのかもしれない

「美しく、かつ凶暴」。

かつてのブラックシリーズを彷彿とさせるこの過激な1台は、環境性能と走りの歓びの狭間にあって、ぼくらが本当に求めていた「夢のクルマ」の姿を見せてくれるのかもしれません。


【+αの知識】「スワンネック・ウィング」がなぜ流行っているのか?

近年、ポルシェやAMGの高性能モデルで「スワンネック(白鳥の首という意味)」型のウィングステーが採用される理由は、「ウィング下面の空気の流れを阻害しないため」。

実はリアウィングにつき、上面を流れる空気よりも、下面を流れる空気の速さがダウンフォース発生に大きく寄与することが知られていて、そのためステーを上側から吊るすことで下面の気流をクリーンに保ち、効率よく車体を路面に押し付けることが可能となるのがこのスワンネック。

この本格的なデバイスを採用している点からも、CLE ミトスの本気度が伺えようというものですね。※画像はマクラーレン セナ

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参照:Mercedes-Benz,

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