| メルセデスAMG Oneには2015年のF1マシンに搭載されたエンジンが載っている |
さて、一時はあまりの運転の難しさ、そして様々な規制への対応の困難さから開発が遅れていたメルセデス・ベンツの新型ハイブリッドハイパーカー、AMG One。
現在メルセデスAMGは様々な問題をクリアする目処がたったとコメントしており、いよいよ来年には納車が始まるものと見られています。
そしてもちろんこのメルセデスAMG Oneの開発にはルイス・ハミルトンも加わっているわけですが、今回公式にて「After Work with Lewis Hamilton」なる動画が公開されており、メルセデスAMG Oneのいくつかのディティールが明らかに。
ちなみにルイス・ハミルトンはこれまでにもメルセデスAMGが公開する動画にも登場し、ときには「演技」も見せていますね。
メルセデスAMGの公開した動画「After Work with Lewis Hamilton」を見てみよう
まず動画はレースを終え、インタビューに応じるルイス・ハミルトンの姿から始まります。
インタビューを終え、帰路につくルイス・ハミルトン。
自身のチームのピットも通りすぎ・・・。
再びレーシンググローブを着用するなど「戦闘準備」を整えて別のガレージに入り、その後に出てきたのはメルセデスAMG One。
メルセデスAMG Oneにはこんな機能も
そして一旦停止し・・・。
ドライブモードを「EV」から・・・。
「R+」へ。
そうするとリアウイングがせり上がってきて・・・。
さらには中央部が後方へと延長され、角度も「立ち上がる」ことに。※最大で700キロのダウンフォースを発生させると言われる
フロントルーバーもオープン。
(開きっぱなしのクルマは数多くあれど)ここが開閉するクルマというのはかなり珍しく、もちろんホイールハウス内のエアを抜くほか、角度からするとダウンフォースにも寄与することになりそうですね。
このあと、ルイス・ハミルトンはAMG Oneを駆ってさっそうと走り出す、という内容です。
メルセデスAMG Oneはこんなクルマ
このメルセデスAMG One最大の特徴は「F1マシンのエンジンを積んでいること」。
ルイス・ハミルトンですら「未だにこのクルマがF1のエンジンを積んでいるとは信じられない」とコメントしており、つまりはそれだけ市販車にF1のエンジンを搭載するのが難しいということがわかります。
F1だとおよそ「一定の高回転域のみ」を使用することになりますが、公道だとむしろ高回転を使用することは稀で、アイドリングから低回転を行ったり来たり、そしてまれに高回転ということになるかと思われますが、(レースという)特定の目的のためだけに製造されたエンジンを、まったく別の目的を持つクルマに積むのはまさにチャレンジング。
当初は「アイドリングが4000回転くらいになる」と言われていたものの、さすがに排ガス規制そして騒音規制をパスできずにこれが引き下げられることになっていますが、メンテナンスについてはかなり短い間隔でエンジンのオーバーホールを行う必要があるなど、こちらも「規格外」。
ただしその代償によって得られるものは大きく、1.6リッターV6ターボエンジン+4モーターにて1000馬力を発生させ、最高速は350km/hにも達すると言われます。
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参照:Mercedes-AMG