【動画】ダッシュボードが全部ガラス！コンセプトカーがそのまま現実になったメルセデス・ベンツの新型情報システム「MBUXハイパースクリーン」発表

｜　まさか本当にこれを実現してくるとは思わなかった　｜

メルセデス・ベンツが新型インフォテイメントシステム「MBUXハイパースクリーン」を公開。

これは発表を控えているEQSに搭載されるシステムだと思われ、動画を見ると「一枚もののカーブガラス」を採用した巨大な画面を持っています。

メルセデス・ベンツのデザイン部門を率いるゴードン・ワグナー氏いわく、「我々のデザインに関するビジョンが現実になった」とのことで、まさにこれを見るに「コンセプトカーがそのまま出てきた」という感じですね。

MBUXハイパースクリーンはこんな機能を持っている

そこでこのMBUXハイパースクリーンですが、メルセデス・ベンツの役員いわく、「これは単なるスクリーンではなく、まさにクルマの脳と神経そのもの」。

たとえば、GPSデータとその路面のデータとを照合することで、もし「前方に段差があれば」自動で車高を上げたりといった動作を行ってくれるようですね。

ちなみにポルシェにも（一部のモデルで）同様の機能がありますが、こちらは事前にその場所の登録が必要となっており、しかしメルセデス・ベンツの場合はどうなっているのか不明です（完全自動なのかもしれない）。

ただ、こういったタッチ式スクリーンに操作系を集約してしまうと、物理スイッチでは一発で操作できるような機能においても「いったん機能を呼び出す」という予備操作が必要に。

これがなかなかに面倒であり、ともすると事故の危険性を孕むわけですが、MBUXハイパースクリーンでは、これまでメルセデス・ベンツがMBUXで培ったノウハウを注ぎ込み、「ほぼ音声のみで」操作ができる模様。

加えて、その乗員のデータを把握させることでパーソナルアシスト機能を活用することが可能となり、たとえば助手席に座る人のデータは7名分を登録でき、どの人がどういったエンターテイメントを好むかということを車両が判断してモニターに適切な情報を表示するようですね（ただ、クルマを盗まれると個人情報が筒抜けになりそうでちょっと怖い）。※これは新型メルセデス・ベンツSクラスでも一部採用されている

そのほか、MBUXハイパースクリーンにはこんな特徴も

なお、画像を見るにディスプレイの両端にはエアコン吹出口が内蔵されていて、ディスプレイに内蔵されたアンビエントランプと連動して発光色が変更され、これは現在でもメルセデス・ベンツの一部に搭載される機能を視覚的にアップデートしたものだといえそう（メルセデス・ベンツは”アナログとデジタルとの融合”と表現している）。

他の特徴としては「ゴリラガラス採用」「OLED」「8コアCPU」「24GB RAM」といったものが挙げられていますが、このディスプレイだけでとんでもない価格となりそう。

ただ、このMBUXハイパースクリーンのインパクトは非常に大きく、他社製のEVからこちらに目を移させるにはじゅうぶんな効果を持っているとも思われ、かつ同じメルセデス・ベンツ内においても、EQブランドの先進性を視覚的に表現し、スムーズにエレクトリック時代への移行を促す役目も果たしそうですね。

メルセデス・ベンツ「MBUXハイパースクリーン」を紹介する動画はこちら

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参照：Mercedes-Benz