ポルシェはハイブリッド技術の開発を進めており、レースカーの「919ハイブリッド」に搭載したり、新型パナメーラではトップレンジの「パナメーラ・ターボS E-ハイブリッド」をシリーズ”最速”モデルに仕立て上げたり、とハイブリッドを「エコ」よりも「速さ」の追求に役立てている模様。
そのためポルシェのスポーツモデル、つまり911やボクスター/ケイマンにもハイブリッドモデル投入のウワサが出ているものの、バッテリー重量が嵩むため「スポーツモデルには(現段階では不向き)」とも関係者が語る様子も報道されています。
加えてポルシェは「全モデルにハイブリッド設定」としばらく前から言われているものの、今だマカンにもハイブリッドは設定されず、「思うようにハイブリッドモデルを開発できていない(要求する性能を発揮できない)」とも考えられるところ。
しかしなら今回、ポルシェのテクノロジー関連のスポークスマン、ハーマン・ヨセフ・スタッペン氏が語ったところでは「もしハイブリッドモデルの911が誕生したならば最高の911になるだろう」とのこと。
ただし現時点では「なんらかの確定した情報があるわけではない」と付け加えていますが、公式にこういった発言をするところを見ると、「なんらかの確信」があるのだとは思われます。
実際のところポルシェは「918スパイダー」で世界最高レベルのスポーツカーを作っており、よってそのハイブリッドに関する技術を使用すれば911やボクスター/ケイマンも「過去最高のスポーツカー」になりうる可能性も。
ただし918ハイブリッドに使用される「3モーター」システムは非常に高価(システム単体で2500万円くらい)とされ、モーターの数を減らすなどなんらかのダウンサイジングは必要となりそうですね。
911そのものは近いうちに次世代「992」へと切り替わる予定ではあるものの、この世代においてハイブリッドが登場するのかどうかも不明です(モデルライフ末期に登場するにしても、当初からそれを考慮に入れた設計を行う必要がある)。