レプリカではない。レボリューションだ
アメリカのチューナー、Starkeがポルシェ・ボクスターを「356風」に改造してしまうコンバージョンキットを発売。
Starke曰く「レプリカではない。レボリューションだ」としており、その名も「Revolution Speedsters(レボリューション・スピードスター)」。
ベースは987世代のポルシェ・ボクスター
この”レボリューション・スピードスター”のベースは「なるべく安価に作れるように」ということを考慮したためか、旧世代の「987(1997-2012年)」を想定。
見たところドアパネルとAピラー以外の外装は全て入れ替えるようですね。
それ以外の部分、たとえばフロントバンパー、フロントフード、サイドステップ、リアフェンダー、リアバンパー、リアフードはすべてオリジナルとなり、顧客はこれら外装パネルに「カーボンファイバー」も選択可能、としています。
ヘッドライトは「イカリング」を備えるなど現代風の要素も入っており(テールランプもLEDっぽい)、「レトロモダン」なカスタムと言えそうです。
バリエーションは4種類
用意されるバリエーションは4つあり、まずはベーシックな「Stärke Revolution Speedster CS」。
そしてちょっとワルな「Stärke Speedster "OUTLAW"」。
これは「マグナス・ウォーカー」によるカスタムを意識したものと思われます。
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トップチョップ版の「Stärke Revolution Speedster SC」。
ピラーを「ぶった切る」というのはアメリカならではのカスタムですね。
さらにその上位モデル、「Stärke Speedster Carbon Fiber "OUTLAW"」。
外装にカーボンファイバーを使用することで軽量化を図り、エンジンもより強力なものへと入れ替えたハードコアモデルとなります。
内装もやっぱりレトロ
こちらは内装。
ダッシュボードやエアコン吹き出し口を見ると987ボクスターの印象を色濃く残しますが、カラースキームやシート/ドア内張りの仕上げでレトロ感を演出。
ポルシェ356は魅力的な車ではあるものの、車体の価格が異常に高騰してしまっていること、メンテナンス等考えると「日常乗るのは難しい」ということもあり、こういったカスタムはけっこう需要があるのかもしれません。
アメリカでは「本物」を持っている人がそれを「保存用」にしておき、しかし日常的に使用するために「レプリカ」を別に用意するパターンがあると聞きますが、この「スターク・スピードスター」もそういった人びとに受け入れられるかもしれませんね(レプリカというにはサイズ含めてオリジナル356とかなりの相違がありますが)。