| フィスカー「ソリッドステート・バッテリー作った」 |
ヘンリク・フィスカー氏の新会社、「フィスカー・オートモーティブ」から発売予定の「EMotion(エモーション)」ですが、発売が遅れる可能性がある、とのこと。
ただしこれはなんらかの問題があったわけではなく、「技術的ブレイクスルーがあり、それを車両に反映させるために時間を頂戴することになる」ようで、前進のためだとしています。
もし本当なら「革命」レベル
なお、この「技術的ブレイクスルー」とはソリッドステートバッテリーを指し、これはポルシェやトヨタはじめ各社こぞって開発している新技術。
このソリッドステートバッテリーを搭載したクルマの発売は「20ヶ月先」だとしていますが、それでも「ソリッドステートバッテリー搭載車第一号」となる可能性も。
実際のところテストはかなり進んでいるとしており、実車に搭載してクーリングテストを行い、「リチウムイオンバッテリーよりもクーリングコストが低い」ということも述べているため、もしかすると本当にソリッドステートバッテリーを実用化したのかもしれない、と思わせるところもありますね。
ヘンリク・フィスカー氏が以前に製造販売した「フィスカー・カルマ」はコンシューマー・レポートによると「とてもまともに動くシロモノではない」とされ、相当にトラブルが多かった模様。※今は会社ごと中国企業へと売却済
よって今回の新型車「エモーション」についてもまだまだ安心はできませんが、バッテリー密度が二倍以上とも言われるソリッドステートバッテリーが実装されるようになれば、ひとつの「革命」と言っても差し支えないと思われます。
今後数年内にはほかメーカーもソリッドステートバッテリーを搭載した車両を発売してくると思われますが、「EV元年」とも思われる2019年に発売されるであろう(リチウムイオンバッテリー搭載の)EVは1-2年中に全部「性能的に見る影もない」ほど落ちぶれる可能性もあって、ここがやはりEVの怖いところ。
ポルシェが満を持して発売する「ミッションE」ですらその数年後に同じポルシェが発売するかもしれない「ソリッドステートバッテリー搭載の」新型EVに性能面で追い越されてしまうことになるのかもしれず(実際にソリッドステートバッテリーが実用化されるのはまだまだ先かもしれませんが、少なくともプラットフォームは早い段階で入れ替わると思われる)、となると売却時にも非常に苦労することに。
さらにEVは非常に高価なクルマですが、それが「購入して時間が経たないうちに」大きく価値を失ってしまうというのはオーナーにとっても非常に辛いことだ、とも考えられ、やはりまだまだEVは手を出すべきではないのかもしれませんね。
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