ラディカルSR3 SLが速いのは知っていたが、ここまでの速さだとは
ちょっと前の動画ですが、スパ・フランコルシャン・サーキットにて、ラディカルRS3 SLとポルシェ911 GT3 CUPとが戦いを繰り広げる動画。
ラディカルRS3 SLはレーシングカーでもある「RS3」のストリートバージョンで、エンジンはフォード製2リッター”エコブースト”240馬力、6速シーケンシャル・トランスミッションを搭載し、その車体重量はわずか686キロという超過激マシン。
見ての通り、公道走行可能なクルマといえども見た目は「まんま」レーシングカー。
車体はほぼ共通ながらも、460馬力のV8エンジンを搭載した「ラディカルSR8 LM」はニュルブルクリンクを6:48.00で走り、12年後にポルシェ911 GT2 RSが6:47.3というタイムを記録するまでは長らく「ニュルブルクリンク市販車最速」だったクルマ。
もちろんランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ(6:52.01)もこれを破れず、現在のところ市販車でラディカルSR8 LMよりも速いのはランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ(6:44.97)とNIO EP9(6:45.90)のみ。
つまり今でもラディカルSR8 LMはニュルブルクリンクでは「ランキング4位」。
一方でポルシェ911 GT3 CUPは、911ベースとはいえ完全なレーシングカーで、その重量は1175キロ、そしてエンジン出力は460馬力というスペックです。
ポルシェ911 GT3 CUPとラディカルSR3 SLの走りは「異次元」
動画を見るとラディカルSR SLはスタート直後からほかのクルマを抜いて抜いて抜きまくり。
その抜きっぷりたるや凄まじく、文字通り他の車とは「大人と子供」くらいの明らかな差があります(日産R35 GT-Rですら一瞬で抜かれている)。
そしてすぐにラディカルSR3 LSはポルシェ911 GT3 CUPに追いつきますが、ポルシェ911 GT3 CUPはスリックタイヤを装着しており、SR3 SLは公道走行可能な(クムホV70A)という差があり、つまりラディカルSR3 LSはロードタイヤを装着しながらもスリックタイヤを装着したレーシングカーに肉薄しているわけですね。
そして追いついた後もコーナーでは911 GT3 CUPを追い詰める走りを見せ、とにかく速いのなんの。
サーキット走行動画というのは、ともすると「単調で見ていられない」ものが多く、しかしこれは「いやすごいなこの走り」という感じで目が話せない一本に。
なおラディカルSR3 SLは上述の通り重量686キロですが、ドライバーと同乗者を入れるとトータルで877キロ、ポルシェ911 GT3 CUPも二名乗車しているそうでトータルで1335キロ。
パワーウエイトレシオだとラディカルSR3 SLが3.65、ポルシェ911 GT3 CUPが2.9なのでパワーウエイトレシオでもポルシェ911 GT3 CUPのほうがずっと有利なはずではあるものの、それでもラディカルSR3 SLはこの活躍。
そして動画を見るにポルシェ911 GT3 CUPが三味線を弾いているわけではないのは明らかで(この二台のみが異常なハイペース)、とにかくこのラディカルRS3 SLの戦闘力には驚かされるばかりですね。
なお、日本でのラディカル販売代理店はSTOですが、SR3 SL(1390万円)の紹介を見るとこんな記載も(カッコイイ!)。
フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、GTR等のオーナーは、自分のバックミラーを見る必要があります
STO
他の車はサーキットの走行会において近づくことも抜くこともできないでしょう。
それでは動画を見てみよう
こちらがラディカルSR3 SLが「目が離せない」走りを披露する動画、「Radical SR3 SL vs Porsche 991 GT3 CUP」。
そしてこちらは別のラディカルSR3(レーシングバージョン)で、ニュルブルクリンクを走る動画、「Nordschleife Radical SR3 Hot Laps Onboard」。